スキン・コレクター 上 (文春文庫 テ 11-37)
スキン・コレクター 上 (文春文庫 テ 11-37) / 感想・レビュー
Tetchy
シリーズ11作目で新たなシリーズの幕開けを意識したのか、題名からも解るように1作目の『ボーン・コレクター』を意識しており、まさに原点回帰の1作だ。ボーン・コレクターは骨への執着が強かったが本書のスキン・コレクターは皮膚に執着する。相変わらず怒濤のようにサプライズを仕掛ける作者。あまりに突飛すぎて、その場面に直面した瞬間は頭に「?」が飛び交い、理解に少々時間を要してしまう。そしてそれが本当に成り立っているのか、どうしても後でその場面を振り返る必要に駆られる。果たして下巻でこの違和感は払拭されるのか?
2019/08/23
bookkeeper
★★★★☆ 初読。ボーン(骨)、ソウル(魂,ID)に続く3人目の"コレクター"はスキン(肌)コレクター!タトゥーマシン(刺青機)で毒を注入する、特徴的な手口で凶行を重ねていく。ボーンコレクターやウォッチメイカーといった過去の宿敵の名も出てきて、過去作をずっと追ってきたファンとしては嬉しい。久しぶりにライムシリーズを読んだが、ライムの麻痺が少し改善していたり、プラスキーが皆んなにやり込められたり、変わったところと変わってないところがあるのね。まだまだこれから驚かされる展開が下巻に起きるんだろう、デュード?
2024/09/28
*maru*
地下通路で発見された女性の腹部に残された謎の文字。インクの代わりに毒物を仕込むタトゥーアーティストによる殺人事件で幕を開けたシリーズ11作目。強盗殺人事件や美術館侵入事件、通信障害。好敵手の死やボーン・コレクターの影など、メイン以外の情報にも神経を研ぎ澄ます。だってディーヴァーだから。今回はどのエピソードが真相と絡んでくるのかな。それなりに動きはあるものの、物足りなさを感じる上巻。パムとアメリアの関係も非常に気になるので、下巻に期待。
2020/02/25
future4227
リンカーン・ライムシリーズ11作目。1作目『ボーン・コレクター』の模倣犯的な皮膚とタトゥーに執着する連続殺人犯。捜査陣が突き止める前に、読者には早々に犯人の名前も明かしてしまい、もはや謎解きの要素はないのか?あとはひたすら犯人とライムとの知恵比べの勝負が見所となるのか?まだ上巻だし、ディーヴァーだし、まだ何か新展開がありそうな予感。サックスとボーン・コレクターの被害者パムとの母娘的な対立も気になるところ。下巻に期待しよう。
2019/12/01
アイシャ
皮膚に執着して被害者にタトゥーを施す事件。連続殺人になる予感が。ライムのラボの様子は読むたびにワクワクしてしまう。でもライムのプラスキーへの当たりがキツクてハラハラ。今回の犯人はボーンコレクターを信奉しているみたい。この事件を扱った絶版本のページを持ち歩いている模様。そこからライムの関係者もターゲットに。ライムの読みが当たって、一つの事件は未然に防げたが、それがアメリアへの執着に変わりそうだ。アメリアとパムの関係も気になる。ウォッチメイカーが刑務所で亡くなったって本当なの?
2024/08/14
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