ゲバラ覚醒 ポーラースター1 (文春文庫 か 50-2 ポーラースター 1)
ゲバラ覚醒 ポーラースター1 (文春文庫 か 50-2 ポーラースター 1) / 感想・レビュー
NAO
エルネスト・ゲバラが医学生だった1951年10月から故郷アルゼンチンを離れる決意をする1952年3月までの半年間が描かれている。高校生の頃からの友人ピョートルは共産主義で革命を夢見ていたが、エルネスト自身は当時人気が出始めていたペロンには反発を覚えたものの、ノンポリで、漠然と「吟遊詩人」になりたいと思っていた。そんなエルネストが、ピョートルと二人卒業旅行として3ヶ月の南米縦断旅行に出、南米各国を回っている間に、それぞれの国の政情や人々の暮らしぶりを間近に見ることで、問題意識を持つようになっていく。⇒
2022/09/10
ももすけ
ゲバラには興味があったけど、本を手にするのは初めて。海堂作品はバチスタなどで結構好きなので、読み始めると面白い。青春時代のゲバラ、アルゼンチンや、他の南米諸国も革命前夜のような時代である。恥ずかしい話、昔、中南米の代理店(キューバも含む)と取引したこともあるが、現地の様子を全く知らなかった。ゲバラの青春時代の南米は、すでに民衆のための運動が起こっており、文化的にも豊か。旅行記としても大いに楽しめる。 旅の先々で出会う人々、現地で遭遇する困難、友人の死、祖国アルゼンチン、すべてが彼の成長に繋がる。
2021/04/11
Junichi Yamaguchi
『アルゼンチンを離れなさい』… 革命家の青年期。 当時の南米が抱えていた問題には疎いのだが、のめり込むように読了。 出会い、別れ、憤怒、そして憧れ。 若かりし頃のゲバラが見た景色に心惹かれながら、次巻を待つ。 vomos!!
2019/02/22
てつ
知らないことがたくさんあるものだ。ゲバラは単なる革命家ではなく医師だったこと。単なる英雄ではなく人を惹き付ける穏やかな吟遊詩人であったこと。続編へ
2023/04/08
鈴木拓
チェ・ゲバラを描いたシリーズの第一部は、医学生のゲバラが親友とともに南米を旅する物語。正義感溢れる一方、若気の至りも多々あり、いろいろな出会いや学びがゲバラを育てていきます。ただ、とにかく旅は楽しく、そして感動的でした。良書です!
2019/10/27
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