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ままならないから私とあなた (文春文庫 あ 68-3)

ままならないから私とあなた (文春文庫 あ 68-3)

ままならないから私とあなた (文春文庫 あ 68-3)

作家
朝井リョウ
出版社
文藝春秋
発売日
2019-04-10
ISBN
9784167912543
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ままならないから私とあなた (文春文庫 あ 68-3) / 感想・レビュー

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りゅう☆

「今の世界にずっといられるかどうかなんて誰にもわかんない。世界の一部をレンタルして生き延びてる人のことをなんで笑えるの」戻さないと、自分を。なんでも知ってると思ってた先輩の秘密を知った時、この言葉が突き刺さった『レンタル世界』。面倒なことを省き、より効率よく物事を解決するという考え。無駄とか非効率を飛び越えたところにある何かに触れたことで得るものもあるという考え。小学生の頃からずっと親友の雪子と薫。お互い大切な存在だったのに。私は要領悪いし、努力は嫌いじゃないし、遠回りは構わないタイプなので雪子寄りだが→

2020/10/12

TAKA

ままならないことがあるから、皆別々の人間でいられるんだ。薫とユッコはまるっきり違う考え方だから一緒にいられたんだと思う。人の感情とか人を好きになる過程とかを合理化しょうとしてもそりゃできないでしょう。世間体の為の結婚もなんかねって感じではあります。「レンタル世界」の方が好みでした。上下関係の怖さというか、自分と他者の間の絆なんて脆いもので、見るものによっては現実と理想は全く違った ものとして捉えてしまう。確かに自分の全てをさらけ出すことはできない。レンタル利用してる人って結構いるんだろうか。

2021/07/25

★グラスハート★

2.5 「レンタル世界」と「ままならないから私とあなた」の2編収録されている。レンタル世界は現実的にあるサービスであり、今後も発展していくサービスなんだろう。 ままならないから私とあなたは、朝井リョウらしい作品である。

2020/04/03

きむこ

再読。時代の流れを掴んだ二つの短編。『レンタル世界』も面白いけれど、やはり表題の「ままならないから〜』が好き。5年前の作品で2022年が『未来の世の中』として描かれている。音楽業界は今まさに描かれた通りの世界になりつつあるので妙に感心してしまう。私は雪子に共感してるつもりだったけれど、人間社会はどんどん効率化だけが優先されていて、実際私達はその恩恵を大いに受けているから薫を全否定できない。今回もチクチクと心が刺激され朝井リョウの世界にどっぷりハマる。再読でもめちゃ面白かった。★4.5

2021/12/28

佐島楓

文明批評的な目線が印象的。少女の視点が素晴らしかった。ほかの作品を読んでも思うことだが、なんでここまで洞察できるんだろう。

2019/05/01

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