四月になれば彼女は (文春文庫 か 75-3)
四月になれば彼女は (文春文庫 か 75-3) / 感想・レビュー
らぱ
この本と出会ったのは3ヶ月くらい前だったと思います。 本屋でたまたま見かけ、 帯の「あのときのわたしには、自分よりも大切な人がいた。それが永遠に続くものだと信じていた」 「愛したときに、はじめて愛された。それはまるで日食のようでした」 の言葉に強烈に引かれたのですが、基本的に恋愛小説を好んで読むことがないので、そのとき購入することはありませんでした。 その後、本屋へ行くたびにどうしても気になり手に取っては、他の本を購入、というのを何回か繰り返したのち、ついに購入しました。 胸を抉られるような言葉たちに、→
2019/11/20
はにこ
登場人物たちの心境に全く同感できなかった。たぶん私の心が繊細じゃないからイライラするののかな。好きだと言い切れない女性と結婚する藤代にもイラっとするし、弥生妹の言動も理解できない。別れた男に手紙を出すハルの心も分からない。ただ、そういう人もいるんだねぇとしか思えなかった。
2024/01/18
かぷち
文庫再登録。ジャケ買いした本。元々の表紙は透明な帯も含めて本当に美しいイラストだったのでこの改悪は許せない… 映画化すると俳優の載ったカバーに変える風潮は何なんだろう、装丁含めて一つの作品だと思うのだが。どこか霞がかったような歯切れの悪い表現があり、もやもやするところもあるが時折現れる風景の描写が写実的でとても印象に残る。恋愛小説だけど淡々としていて好み。先ず自分を好きになれない人は心から他人を愛せないと思う。昔から憧れているがウユニ塩湖もカーニャクマリも行ったことがない、死ぬまでに行けるだろうか。
2024/05/27
いたろう
映画が近く公開されるというということで、映画を観る前に再読。ウユニ塩湖の風景が、ストーリー的には特別重要な場面ではないものの、表紙画になっていることで、この小説を思い出す時に目に浮かぶ。映画の予告を観ると、ちゃんとウユニでロケをしているようなので、映像でその場所を見られるのが楽しみ。後は、インドの最南端、カリャークマリの朝日は、映画の中で見られるだろうか。こちらは、結構重要な場面のはず。ところで、映画のキャストを見ると、原作にない登場人物がいるよう。小説と、何か展開が異なるのだろうか。さて、どんな映画に?
2024/03/20
Kazuko Ohta
私はたぶん川村元気をやっかんでいます。手がけた作品は常にヒット。小説を書けば映画化確実、人気俳優を起用して大ヒットを飛ばす。『億男』なんて、億万長者のあなたが書いてもねぇと嫌みを言いたくなる(笑)。本作も間違いなく映像化ありきの小説。出てくるアイテムがとにかくお洒落で、住まいはタワマン、リーデルのグラスを傾けてミモレット、猫の名前はウディ・アレンかよ。焼酎飲みながら畳敷きの部屋で読んだらあかん気までしてきます。それでも映画は楽しみ。今まで敬遠していた藤井風なのに、『満ちてゆく』は聴くだけで泣きそうになる。
2024/03/14
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