どうかこの声が、あなたに届きますように (文春文庫 あ 77-1)
どうかこの声が、あなたに届きますように (文春文庫 あ 77-1) / 感想・レビュー
machi☺︎︎゛
神様の御用人が好きでその人だ!って思って図書館で借りて初めはなかなかしっくり来なくて返そうかなって思ったけど、途中で返さなくて良かった!!読んで良かった!!事件の被害者で顔に大きな傷を負ってからマスクを手放せなくなった菜々子。だがある日、ラジオのアシスタントにスカウトされる。菜々子の人徳なのかスタッフ、リスナーなどいい人ばかりが集まってきて苦難を乗り越えていく。毎朝お弁当作りながらラジオは聞いているけどまた違った聞き方ができそう(•◡•〟)
2019/11/21
五右衛門
読了。神様シリーズの作家さんなので読んでみました。又全く違う視線というか作風で自分自身が小、中、高とどっぷりラジオに浸っており作中でもあった想像力がすべてというのは本当に深く頷きながら読みました。(パーソナリティーの写真とかが掲載された雑誌を見てがっくり来たことも)深夜番組を上げればきりがないくらいです。けれど主人公(発信側)にも色々な事情があり、でもリスナーの為にと…今になって余計に身に沁みました。ガッツリではなく、少しだけ明日も頑張ってみようかな、と思わせられました。又来週!
2020/09/14
bookkeeper
★★★★★ 初読。アイドルとして活動し始めた矢先に顔と心に傷を負ってしまった主人公。ラジオ番組のアシスタントとして活動を再開するが、彼女の声は誰かに届くのか…? ラジオといえば、残業続きだった昔にタクシーの車内でよく流れていた。パーソナリティさんの笑い声やぶっちゃけ話が、TVよりも素に近い様な気がしました。その程度しかラジオに縁の無い私にも、とても心に沁みるお話し。リスナーさんやスタッフとの絆に、何度か泣きそうになりました。ラジオならではの軽妙な受け答えもツボで、ニマニマさせられます。うーん、いいな。
2020/04/28
ひさか
別冊文藝春秋2019年9月号のTALK#01伊澤春奈,31歳、TALK#02小松奈々子,20歳、と残りを書下ろして、2019年9月文春文庫から刊行。ラジオパーソナリティの奈々子の8年間を綴ったお仕事、人情ストーリー。浅葉さんなので、多少の不思議があるかなと予想したのですが、はずれてましてシリアス路線でした。興味深い狙いどころで、ワクワク感は、あるものの、わざとらしいストーリー展開に若干ひいてしまう箇所もありましたが、それなりに楽しめました。
2020/11/23
sayuri
主人公は地下アイドル時代に心身共に傷を負い祖母の元で目立たぬ様ひっそりと生活をしていた20歳の小松奈々子。ある日、突然現れたラジオ局のディレクター黒木に番組アシスタントとしてスカウトされる。小松夏海の名前でリスナーの悩みに真剣に向き合い、自らも過去のトラウマと戦い続ける。顔が見えず、声と言葉だけで相手に伝えなければいけないラジオという媒体の深さを感じ、ラジオパーソナリティの役割の重さを感じる。毒親問題を絡めながらラストでは主人公の凛とした決断に胸がすく。本作でラジオアプリの存在を知り読後にDL。中々良い!
2019/11/14
感想・レビューをもっと見る