夜の署長2 密売者 (文春文庫 あ 74-2)
夜の署長2 密売者 (文春文庫 あ 74-2) / 感想・レビュー
KAZOO
最近2作目が出されたので読んでみました。今回は新人女性刑事から見た話が4作収められていて前作よりも内容的にはもう少し込み入った感じが出てきて面白いものがありました。あまり手に取り足をとりと言うことではなく、ちょっとしたヒントなどを与えて教えています。OJTの極意を感じさせてくれました。
2019/12/01
タイ子
シリーズ第2弾。夜の署長こと下妻係長の鋭い刑事カンと推理力、洞察力はやはりスゴイ。前作で部下だった野上はキャリア組への階段を昇り始めたのかな。今作から登場する新人刑事・村上沙月が張り切ってるようで期待したい。登山が趣味の男が下山してホテルで死亡。脳出血と診断された死は病死なのか、事件性があるのか。保育園で起こった麦茶の中に混入された異物事件。保育士たちの労働と実態が現実的に描かれる。舞台が歌舞伎町だけに猥雑な中で起こる人間たちの本能むきだしの事件が下妻によって解かれるサマはやはり面白い。
2023/02/16
kei302
4つの短編。事象や状況説明がたんたんと綴られて読みやすい。新宿署 夜の署長:係長の下妻、今回の主役は三宅島出身の村上沙月。新人で見習い。若手を育てるのがうまい下妻。褒めて伸ばすタイプの上司。当初は何も分からず従うだけだったが、次第に、指示の意味や下妻の手腕や目の付けどころを理解するようになる。「密売者」は裏の裏があり、追い詰められた人間の怖さが伝わってきた。マンション住人の人間関係が不気味な「塔の死角」には冷やっとさせられた。
2019/11/11
rosetta
★★★✮☆文庫書き下ろし。主人公は新宿警察署の新人刑事村上沙月。三宅島出身なのでミヤと呼ばれているが名前に宮の字が入っているならまだしも縁起をかつぐ刑事がお宮入を連想させるこんな渾名をつけるかという疑問が。殆ど署に住み込む下妻晃警部補が沙月を使い難事件を解決する。捜査本部の方針に従わず勝手に見当違いな捜査をしている様に見えていつの間にか解決してしまう下妻は出来る刑事なんだけど何となくいつの間にかと言う感じでいまいち凄さが伝わってこない。因みに夜の署長と聞いて最初はスケベな事を連想していたのは内緒だ
2020/02/13
おいしゃん
最近そそられる警察小説がなかったが、偶然続編を見つけ手に取る。新人婦警が、あまりに新人チックなスタートでヒヤヒヤしたが、無事に戦力になって良かった。中編集だが、どの編もちょっとあっさり解決しがちな感も…。
2021/10/28
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