標的 (文春文庫 ま 33-3)
標的 (文春文庫 ま 33-3) / 感想・レビュー
KAZOO
前作「売国」に引き続いての特捜検事が主人公となっています。今回は特に標的とする相手が大きく、将来の女性総理で厚労相ということでかなり苦労するような感じです。高齢社会でのサービス付き高齢者向け住宅(いわゆるサ高住)に関する利権がらみの話で、さらに厚労相の個人的な話もあったりもします。福祉行政について著者はかなり調べておられてこの分野についての知識が増えました。
2024/05/12
ちえちゃん
特捜検事と記者が女性初の総理大臣候補の賄賂について追いかける。息もつかせぬってことはなかったかな。
2020/05/29
ライアン
そうか、売国とコプラティオの登場人物が出てくるのね。面白かったけど最後がもう少しスッキリしたらいいんだけどなー。続編に期待したいです。
2024/01/24
りゆう
とても面白かった。ミステリー小説のような始まり方や、伏線の回収。視点がころころ変わっても破綻せず、多角的な展開。いつもながら、すっきりする終わり方ではないものの、考えさせられることが多かった。 まだ、日本では女性の総理大臣がひとりもいない。しかし、だからといって、早く女性の首相を立てるべきだと焦ったり、男性ばかりなのは性差別だと安易に言い切られたくはない。この人に日本の顔になってもらいたい、と皆が思える人が、女性の政治家のなかに将来現れたら、同性としても、嬉しいと思う。
2022/12/18
ちゃあぼう
「権力と正義」シリーズ第三弾。その中で一番好きな内容であった。登場する政治家や実業家など、本当に実在しているような感覚を覚え、各登場人物たちの舞台裏を見ているようで面白かった。一つ残念なのは大物政治家をあと一歩のところまで追いつめるものの、重要な情報を持っているキーマンが政治家をかばい自殺してしまい真相が藪の中のままで検察上層部が圧力に屈してしまうパターンになってしまているのが惜しいところです。フィクションとはいえ大物政治家の逮捕は描けないのかなと思った次第です。
2024/09/07
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