満月珈琲店の星詠み~本当の願いごと~ (文春文庫 も 29-22)
満月珈琲店の星詠み~本当の願いごと~ (文春文庫 も 29-22) / 感想・レビュー
しんごろ
おっさんには、あいかわらず占星術はチンプンカンプンだけど、それを抜きにしてもしっかり読ませてくれますね。どの話も心に沁みる話で良かった。しかも、前作の登場人物も、しっかり繋がったのがこれまた良かった。リアルに夜空の月を見上げながら歩いて満月珈琲店を探してしまいそうだ。そして、満月珈琲店があれば、星屑のワインを飲みながら、ニャンコスタッフと一緒に自分の“本当の願い”を見つけたい。見つかったら、その後は、チェッカーズの“星屑のステージ”を歌っちゃって、ニャンコスタッフと宴会で楽しみたいね。
2021/03/24
さてさて
『いらっしゃいませ。お待ちしておりました』。『三毛猫のマスター』が優しく迎えてくれる『満月珈琲店』が登場するこの作品。そこには、”極上のメニューと占星術で、迷える人の心に寄りそう”物語が描かれていました。繊細で優しいタッチが特徴の桜田千尋さんのイラストと『占星術』、そして『満月珈琲店』で提供される料理の数々がとても魅力的なこの作品。どこまでも美味しそうなメニューの数々に食欲が喚起されもするこの作品。シリーズ累計55万部の安定感を見せてくれる物語の中に、あたたかい涙が流れる時間をくれた素晴らしい作品でした。
2024/08/25
ひさか
2021年2月文春文庫刊。プロローグのみ別冊文藝春秋2021年1月号から掲載。後は書下ろし。シリーズ2作目。主人公がリレーされる作りは前作と同じ。宝くじに当たるというのは、本当の願いごとじゃないというお話が出てきますが、なるほどそうだと納得しました。
2021/04/11
そる
2作目。この雰囲気やっぱりいいですね。心がキレイになってさっぱりするような感じがします。ドリンクとスイーツの絵が相変わらずとても素敵です。登場人物が1作目から全部繋がっていくのも人の縁を感じて好きです。占星術は奥が深いけど、ぜひ私も詠んでもらいたい。私の本当の願い事って、なんだろ。愛されたい、かな?笑「『本当の願いごと』だったなら『叶う力』を持っているんですよ。でも、自分の想いとは、ちょっとズレている願いごとなら叶わないんです」「それはもちろん。運が開ける全てのスタートは『自分を知る』ことなんです」
2023/08/20
OSOGON15
シリーズ2作目。今回はつくばや東京、鎌倉などが舞台でそれぞれの悩みを優しく導いてくれる満月珈琲店の皆さん。3作品からなる連作短編でやはり最後は繋がっている。あいかわらず極上のスイーツたちはどれも美味しそう・食べてみたい。彼女たちが自分の本当の願いに気が付いた時・・本当に涙涙の感動です。あなたにとって本当の願いごとはなんですか?と、いざ自分に問われてみると、すぐには分からないかも。本当に素敵な1冊でした。
2023/07/14
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