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そして、すべては迷宮へ (文春文庫 な 58-9)

そして、すべては迷宮へ (文春文庫 な 58-9)

そして、すべては迷宮へ (文春文庫 な 58-9)

作家
中野京子
出版社
文藝春秋
発売日
2021-03-09
ISBN
9784167916664
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そして、すべては迷宮へ (文春文庫 な 58-9) / 感想・レビュー

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みっちゃん

題材が絵画に限って、というわけではないのでカラー図版は少なめ、だけどユーモアに溢れ、そしてキッパリとした物言いの愉快なエッセイにぷぷっと吹き出す事しばしば。中野京子さん、面白い方だなあ。第三章「本を読む 本を書く」は思わずそそられるレビューにまた読みたい本が増えてしまったよ。

2022/01/23

KAZOO

この作者さんは、何方かというと絵画関係の方だとばかり思っていたのですが、ドイツ文学者だったのですね。3章に分かれていて、最初は絵画関連の話でそれぞれについて絵が収められています。二つ目は人物関連のエッセイでっす。最後はご自分の読んできた本についての話で私はこれが結構楽しめました。

2021/04/15

アキ

展覧会の紹介文や新聞、雑誌のエッセイなど雑多な文章からなる。第一章・絵を見る、絵を読む、いつもながらカラーの絵とその解説があるが文庫なのでちょっと絵が小さく物足りない。第二章・人を知る、人を見る、は日経新聞夕刊のコラム集。肩の凝らない蘊蓄も楽しい。第三章・本を読む、本を書くでは、美術にまつわる本の感想が興味深く、読んでみたい本ばかり。ご自身の本で“わたしの始まりの一冊”は「名画で読み解くハプスブルグ家12の物語」2008年だと回想する。個人的にも懐かしい名著。あの頃からのおつき合い。久々に再読してみよう。

2021/04/16

ハイランド

新聞や雑誌等に掲載された著者のエッセイを集めた一冊。人気の「怖い絵」シリーズとは違い、話題は絵画にとどまらず本や映画、風俗、歴史まで幅広い、一つのテーマに沿って編まれた本や小説に較べ、こういうエッセイ集は著者の思想や内面、興味の在り処等に、より深く触れられるようで面白い。職業柄大学教員時代のエピソードも面白く読めた。どうも著者は男というものに対して、ある種の理想や偏見をお持ちのようらしい。全面的に与するつもりはないが一つだけ同意「男は基本的に馬鹿」そしてまた自分の読みたい本リストが長くなるのであります。

2021/10/10

keroppi

中野京子さんの本は、結構読んでいるが、これはエッセー集。いろんなところに書かれたものが収められている。ひとつひとつは短いが、絵や人や本について書かれていて楽しめた。中野京子さんには、絵の背景を知ることが、絵を味わうひとつの見方であることを教えてもらった。時々、絵や人の心の理解しきれない迷宮に入り込んでしまったりもする。もちろん迷宮をたどる楽しみもある。

2021/06/29

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