KADOKAWA Group

Facebook X(旧Twitter) LINE はてブ Instagram Pinterest

熱帯 (文春文庫 も 33-1)

熱帯 (文春文庫 も 33-1)

熱帯 (文春文庫 も 33-1)

作家
森見登美彦
出版社
文藝春秋
発売日
2021-09-01
ISBN
9784167917463
amazonで購入する Kindle版を購入する

ジャンル

熱帯 (文春文庫 も 33-1) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

納間田 圭

えっ⁉︎えっ⁉︎え⁉︎の…オンパレード‼︎ 謎の沈黙読書会に集う怪しい人々。神出鬼没の古本屋…アラビアショボウと読む暴夜書房。小さな無人島に…なぜか椰子の木🌴とコカコーラの真っ赤な自動販売機。満月の魔女と不可視の群島。誰も最後まで読み終わったことがない…熱帯という名前の小説。頭がこんがらがる不思議な世界観は…この作者らしく独特。どうも…かの千一夜物語をイマージュ。登場人物の会話の中から…次から次へと新しい物語が枝分かれ。兎にも角にも…「汝に関わりなき事は語る無かれ」

2021/09/26

KAZOO

森美さんの小説を久しぶりに読みました。高校生直木賞ということでしたが、結構分厚く内容が込み入ったものでした。前半はどちらかというと千夜一夜物語へのオマージュ的な感じがしましたが、後半はまるっきりのファンタジー物の感じです。よく高校生が読むと思いました。再度読まないとわからない部分が多い気がしました。

2021/10/22

『よ♪』

千一夜物語の──。──の……の?…っ?誤解を承知で書く。きっとストーリーなんてどうでも良いのであろう。そこに不思議な冒険がある。えーと…箱の中に箱が入っている。その中にまた箱が入っている。その箱の中に更に箱が…。箱の中の箱の中の箱の中の箱の中の箱の中の箱の中の箱の中の箱の中の箱の中の箱の中の箱の中の箱の中の箱の中の箱の中の箱の──。そう。宝物。あった。"それ"を大切に元の箱に仕舞う。それを更に箱に仕舞う。更に仕舞う。更に仕舞い更に仕舞い更に仕舞い更に仕舞い更に──。…っ?…あれ?箱が余った…。そんなお話。

2021/10/30

まさにい

仕事の帰りに本屋に積み上げられていたので、つい、立ち読みをしていたら引き込まれてしまった。30ページほど読んでレジに本を持っていく。近くのカフェーで読んでその後自宅で読み進める。いやー面白かった。全体として千一夜物語のオマージュだが、後半の熱帯の島々の話はシェークスピアのテンペストへのオマージュだろうか。とにかく朝起きてちょっと自習をし、その後通勤電車に乗り途中から寝ていて降りる駅で目が覚めると自分は今どこにいるのか、ここにいていいのかという錯覚に陥る。さて、今日の物語は何かだろうと思いながら職場に行く⇒

2021/11/26

rico

モリミーらしき作家が、誰も結末を読んだことのない・読めない小説、「熱帯」を追いかけるところから始まる物語。小石川・有楽町・神保町・京都。次々と語り手を変え場所を変え、追いついたと思ったらまた次の扉が開く。まるでマトリョーシカ。今語ってるの誰?どこにいるんだっけ?すっかり迷子。気づけばそこは「千夜一夜物語」的不思議な世界。現実界の断片がまじる幻想的なイメージは圧巻。若干冗長でリアルに謎を追う序盤のテンポがそがれてしまったのは残念だけど。物語を紡ぐことは新たな世界の創造だと、モリミーの決意と宣言のような作品。

2024/09/07

感想・レビューをもっと見る