30センチの冒険 (文春文庫 み 54-2)
30センチの冒険 (文春文庫 み 54-2) / 感想・レビュー
たるき( ´ ▽ ` )ノ
へえー!こんなどっぷりファンタジーを書く人だなんて、知らなかった!遠近の概念が壊れてしまった世界。目の前にいるのに、手を伸ばしても触れられない。こ、怖すぎる。他の作品も読んでみようかな?
2022/03/30
hide
著者が今まで描いてきた世界を融合して誕生した冒険ファンタジー。設定が変わればどんな不穏な事象であっても切ない記憶を呼び覚ますファンタジーとなり得るのか。捉え方一つで物事は180度その姿がいとも簡単に変わってしまう。そう、物語はいつだって読み手がその世界を創るのだから。
2022/12/17
fermata
三崎さんの作品を読むのは13作目!今回の作品は、バスに乗った主人公が迷い込んだのは、遠近の概念が狂った世界だった!!主人公は唯一持っていた30センチものさしを手に立ち上がる…。三崎作品の要素がたくさん盛り込まれており(本が飛んだり、鼓笛隊が襲ってきたり、砂の導きで旅をしたりetc)、楽しい作品でした。今まで読んだ三崎作品は現実の中にある非現実が描かれていましたが、今回の作品はファンタジーとして描かれておりそれが読みやすさの要因だったかもしれません。外国の児童文学にありそうな雰囲気で私はとても好みでした。
2022/08/26
さっと
故郷へ帰るバスの中から「大地の秩序」を無くした砂漠の異世界に迷い込んだ主人公が元の世界に戻るために奮闘する冒険ファンタジー。他作品でもおなじみの既視感のあるモチーフが多々登場して著者独特の世界観は健在だが、意外と直球ど真ん中のファンタジーだった。いつも設定が変化球すぎるからそう思ってしまうのかもしれないけど。どなたかのレビューにもあったが、たしかに主人公の年齢はもっと若く高校生くらいの多感なときが合っているのかもしれない。
2022/05/16
agtk
おぉ、今回はまっすぐなファンタジー。読んでいてわくわくした。設定がおもしろく、この世界の別の物語も書けそうだ。栗本薫なら5冊は書くな、きっと。でも、ここで終わるからこの話はいいんだろうな。それにしても鼓笛隊。ここでも出てくるか。
2021/10/10
感想・レビューをもっと見る