レフトハンド・ブラザーフッド 上 (文春文庫 ち 11-1)
レフトハンド・ブラザーフッド 上 (文春文庫 ち 11-1) / 感想・レビュー
イアン
奇妙な兄弟の逃走劇を描いた知念実希人の長編。2年前のバイク事故以来、左手に死んだ双子の兄・海斗の意識が宿るようになった岳士。偶然死体を発見してしまったことにより殺人事件の容疑者として追われる身となるが…。謎めいた美女や怪しいドラッグの存在も相まって圧倒的に読ませるが、そもそもの発端となる「通報したら誤認逮捕されるので自力で真犯人を捜す」という行動原理が腑に落ちない。特殊設定モノであってもこの辺のリアリティは追求してほしいなと思う一方、このモヤモヤを氷解させてくれるようなラストに期待しつつ、下巻へ進みます。
2022/01/03
ワレモコウ
双子の兄弟、岳士(弟)と海斗(兄)は、バイク事故にあい海斗が亡くなってしまう。なぜか岳士の左腕に海斗の意識が宿ってしまうが、海斗の意識を消されたくない岳士は、治療から逃げ出してしまう。野宿していた河川敷で死体を見つけてしまったことで、逃避行と犯人探しが始まる。途中から、かなりのハードボイルドになってきて、あり得ない展開が繰り広げられるが、サクサク読めた。下巻へ。
2022/09/25
キナコ
SF混じりのサスペンスミステリー。事故で死んだはずの双子の兄が左手に宿ってしまったという、驚きの設定。果たして兄は本人なのか、それとも弟の頭のなかで作られた存在なのか。曖昧なまま、まさかの殺人事件に巻き込まれていく。ドラッグの怖さが生々しく書かれており、さすが現役医師だなぁ。まだ高校生という、大人に成りきれていない子の家族と薬との葛藤が魅力的な作品。
2024/03/23
yamatenodolphine
知念作品で病院が登場しない作品を読むのは初めてかも?左手に亡き双子の兄の魂が宿る(?)岳士が殺人事件の容疑者とされてしまい、逃亡しながら誤解を解くために左手に宿る兄・海斗とともに真犯人を追う上巻。頭脳派の海斗の指示に従い危険ドラッグの巣窟に乗り込んだりしますが、上巻では見事に木乃伊捕りが木乃伊に…な展開。ドラッグ中毒患者の描写は流石です。それにしても自分の左手に宿る海斗と話すとき、声を出さずに会話出来ないものなのだろうか?と思いながら読んでおりました(笑)どうやって容疑を晴らすのか、下巻が楽しみです。
2023/01/05
ぴよこ
うん、とにかくドラッグはやめて欲しい…とにかく、それだけ。 捜査一課出て来ないといいな… すごい身体の合体がいい刑事?警官?出て来たけど無視しないと読めない…頑張って下巻行く!!
2022/08/02
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