殺し屋、続けてます。 (文春文庫 い 89-3)
殺し屋、続けてます。 (文春文庫 い 89-3) / 感想・レビュー
ナルピーチ
殺し屋シリーズ第2弾も前作の勢いそのままで読める短編集。依頼人から受けたターゲットとなる人物をミステリー要素を踏まえて楽しむ事ができつつ、前作との違いとして、今作では殺し屋“富澤”の視点だけでなく、語り手を他の関係者へと変えながら読ませてくれるのでワンパターン化せずに飽きずに読む事ができた。このシリーズもまだまだ続く予感が満載!今作では更にもう一人の殺し屋の存在が明らかに…今回はニアミス止まりで終わるも、気になる同業者との今後の絡み。次作ではいよいよ直接対峙も実現するのか!?これは楽しみで仕方がない!
2023/06/06
いこ
主人公富澤は経営コンサルタント。しかし、裏の顔は「殺し屋」である。タイトル通り、前作から引き続き殺し屋を続けている。今作も、殺し場面は淡々と。そして、また標的に小さな謎がある。大学生が交番の前に週4日3時間立ち続けるのはなぜ?普段結婚指輪をしていない男性が、ある女性と会う時だけ指輪をする理由とは?ある特定の道でだけ靴を履き替える女性、手袋をはめる女性、その理由は?特筆すべきは、同じようにスマートな同業者が現れたこと。まだ両者は顔を合わせていないが、互いの腕は認めている。次巻があったら、是非出会ってほしい。
2021/11/21
涼
http://naym1.cocolog-nifty.com/tetsuya/2022/12/post-a0bd8b.html 【殺し屋、やってます】の続編ですが、こうした変わった趣向をシリーズ化するのはむずかしいのではと思います。
2022/12/27
mihya
殺し屋シリーズの2作目。前作よりも一捻したスリルある展開になっていて面白かった。 3作目もあるだろうか。おばさん殺し屋との絡みが見てみたい。
2022/10/30
10$の恋
第2弾は殺しの依頼案件が7話。30才半ばの富澤は経営コンサルタント。そして裏稼業で「殺し屋」をしている。依頼を確実に遂行できるかを判断するために、まずターゲット(標的)を観察調査する富澤。失敗はできないからね。探ると、依頼人と標的の関係や動きに疑問が出てくる。それを推理に推理を重ねて事実を浮き彫りにするところが実に面白い。なんと同業の殺し屋登場にビックリ。平凡な中年女性だけど妙味あって、応援したくなる。クールでクレバーな一風変わった殺し屋たち、殺しの場面はサクッと終わるから後味良く、次巻が待ち遠しい♪
2024/09/23
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