ブラック・スクリーム 上 (文春文庫 テ 11-44)
ブラック・スクリーム 上 (文春文庫 テ 11-44) / 感想・レビュー
Tetchy
今回の敵コンポーザーを追ってリンカーン・ライムたちは一路イタリアへ!なんとシリーズ第1作『ボーン・コレクター』がイタリア語で出版されており、そのファンからサインを頼まれるシーンがある。これは作者が経験した事だろうが、まさか主人公本人がサインに担ぎ出されるとは憎い演出をするものだ。またアメリカとイタリアとの捜査方法の違いも興味深い。組織構成や慣習だけでなく、長い歴史も彼らの前に立ち塞がる。敵はコンポーザーだけでなく遺跡の数々が現代科学捜査の障壁になるとは。本当に毎回色んな趣向を盛り込んでくれるものだ。
2023/03/03
future4227
リンカーン・ライムシリーズ13作目。やっとリンカーンとアメリアが結婚かと思いきや誘拐事件発生。今度の犯人は音に異常なまでの執着をみせる「コンポーザー」。じわじわと死に至る仕掛けを施し動画をアップする犯人。被害者はまだ生きている!果たして救えるか?犯行はイタリアへも拡大。二人はイタリアで捜査に協力?いや、しゃしゃり出る。二人をなんとか捜査に関わらせないように権力を振りかざすイタリアの担当検事がムカつくわー。そんな圧力をものともせず、イタリアの街をF1ばりのスピードとテクニックで爆走するアメリアはカッコいい。
2022/09/18
アイシャ
リンカーンライムシリーズ13巻目。ライムの鋭い証拠物件分析により未然に防いだ殺人事件。音に拘る容疑者『コンポーザー』を追って、ライム、アメリア、トムはイタリアへ。縄張り意識からか自由な捜査はできないが、ナポリ警察に依頼されてまたしても殺人を未然に防いだ。森林警備隊のエルコレは献身的で優秀だが、検事のスピロの感じの悪い事といったら。上巻はやがてスピロを遣り込める前の、『ため』のようなものだと思うことにした。ライム、犯人を見つけて、ついでにスピロにギャフンと言わせて。ロッシ警部はよい人だ。
2024/11/17
ひさか
2017年4月発表のThe Burial Hourを翻訳して、2018年10月文藝春秋刊。2分冊して2021年11月文春文庫化。シリーズ13作目。長い。上巻で飽きてしまいました。下巻へ進みます。
2022/02/27
ぶんぶん
【図書館】ニューヨークで拉致事件が発生、ほどなく、監禁され被害者の苦鳴が音楽になるビデオがアップロードされた。 投稿者は「コンポーザー=作曲家」、ライムたちは捜査にかかるが、いち早く海外に逃亡。 ライムたちも犯人を追ってナポリに飛ぶが、勝手知らない他国での捜査が始まる。 果たして犯人はどんな手かがりを残してくれるか・・・急いで「下巻」に。
2022/05/21
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