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軀 KARADA (文春文庫 の 7-13)

軀 KARADA (文春文庫 の 7-13)

軀 KARADA (文春文庫 の 7-13)

作家
乃南アサ
出版社
文藝春秋
発売日
2021-12-07
ISBN
9784167918033
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軀 KARADA (文春文庫 の 7-13) / 感想・レビュー

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もぐたん

体の一部にフォーカスしたホラーサスペンス5篇。ほんの些細なきっかけで始まる執着が、ゾッとするオチに繋がる。それは誰しも嵌まる可能性のある落とし穴が、ポッカリと口を開けて舌舐めずりをしているよう。読みながら、ダメだダメだと主人公を引き戻したくなるが、怖いもの見たさも手伝って、するすると読んでしまう。ただ怖いだけでなく、切なさも残る最終話が特に印象的。★★★☆☆

2022/09/21

やいっち

二日、サッカーワールドカップのスペイン戦の劇的勝利の熱冷め遣らない日に読了。乃南アサ作品は初めて。書店で表紙画像に惹かれて手が出たかも。小生は女性作家の小説やエッセイを読むのが大好き。発想法の根っこや生理感覚を嗅ぎ取りたいのかもしれん。

2022/12/02

やも

娘の臍の整形に付き合ったらミイラ取りがミイラになってしまった母親×家族に興味がない父親、女性の膝に異様に興奮してしまうサラリーマン×体内を駆け巡る血液、若ハゲ×性欲×結婚の駆け引き、お尻の大きな女子高生×医者家系のプライド、中卒×プロボクサー×顎。読んでる最中は一歩間違えたら闇落ちしそうな危うさにゾゾゾ、ラストはひんやり孤独なゾゾゾで〆るホラーな短編5話。世にも奇妙な物語みたいで面白かった。コンプレックスを変えるのは物理的なことじゃなくって、気の持ちようなんだろね。

2024/11/05

そら

臍、血流、つむじ、尻、顎、人体のパーツに捕らわれ、日常を崩してしまった人々の五篇の短編集。20年前に書かれたミステリーとのことだが、身体への興味や欲望は今も昔も変わらない。自分をポジティブにするための努力は良いが、度を過ぎると闇が待っている。身体への異様なこだわりは幸福や自由への渇望なのだろう。

2022/07/17

yomineko

読み友様からのご紹介本です📙体のとある一部分に執着する人々。おへその形が気に入らない少女!ピアスすればいいのではと思うがそういうのでもないらしい。読後感は余りよくないが、スラスラ読めた。

2024/09/28

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