プルースト効果の実験と結果 (文春文庫 さ 76-1)
プルースト効果の実験と結果 (文春文庫 さ 76-1) / 感想・レビュー
よっち
痛々しい自意識過剰、空回る都会への憧れ、思い通りにいかない初恋。思春期の苦くて甘い心情を鮮やかに描き出す四篇の連作短編集。プルースト効果という言葉を教えてくれた男の子との初恋、仲良くなった文芸部の女の子との関係、仲良くなった友達と気になる彼のエピソード、そして帰省の新幹線で出会った彼との関係。大人になる過程の多感な少女たちが出会う友人たちとの関係や淡い恋模様の繊細な描写に心揺さぶられて、著者さんの書いた物語をまた読んでみたくなる印象的な一冊でした。個人的には「プルースト効果の実験と結果」が良かったですね。
2022/02/08
ソラ
表紙とタイトルに魅かれて購入。ストレートすぎる青春ものじゃなく(それだと自分には糖分が多すぎる)、少し離れてる感が良い。
2022/04/09
こばゆみ
とても良かった。基本的に色恋沙汰の短編集なのだけど、とにかく登場人物が個性的。そして解説の方がまず表紙の写真について語っているのも何か良かった(笑)。
2022/03/24
まる
タイトルと、表紙の写真(学校のプールに背面から落ちそうな角度で止まっている少女)に惹かれて読み始めた。表題作含む4編から成る短編集。表題作と、『ひどい句点』が特に好きだった。プルースト効果に出てくる主人公と小川さんの「始まる」感じとか、ひどい句点のドライブの始まりのところとか、ぶわわわわって想像が膨らんで幸福なむず痒さでいっぱいになった。初読みの作家さんだけど、他のも読みたい。
2022/03/10
うさぎや
短編集。表紙の写真のように、みんな、どこかへ落ちてゆく。
2022/02/24
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