サクランボの丸かじり (文春文庫)
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サクランボの丸かじり (文春文庫) / 感想・レビュー
とんかつラバー
東海林さんは戦前生まれの方だが若いライターが書いた文章より時代をするどく切り出している。というと堅苦しいが、チェーン店の定食やコンビニメニューで「うんうん」とうなづき、スナック菓子についてはデビュー当時から追っかけている重鎮のファン。食生活が大丈夫かちょっと心配してしまう(お酒も大好きだし)ウスター、中濃ソース、とんかつソースの区別に「へぇ!」となった。しかもそこにお上まで介入しているとは
2024/08/15
おはぎ
丸かじりシリーズ文庫最新刊。今回のお気に入りは、「シオかタレかでしおたれる人々」で決まり…!ソースの規格区分がお上に決められているなんて知らなかった。好き勝手に名乗っていいもんだと生まれてこの方思い込んでた。パスカル秒とかいう単位もついてるのかい。すごいな。ただでさえ沸騰しやすい塩タレ問題にソースをぶっこんでくる理論はさすが東海林さんという感じ。またしても面白かった〜
2022/05/17
mawaji
今回はあとがきの丸岡九蔵氏も述べているように表題になっているサクランボの項が非常に味わい深く、数多ある丸かじりシリーズの中でも特に印象深く感じられました。「サクランボは皿の上でじっと動かずに静かに横たわっている」のは「柄のせい」であると看破し、その柄は実の直径の2.5倍という絶妙な長さに整えられているというサクランボの美学に思いを致し、食べる際に実を歯で挟んで柄を引っ張ってゆっくり実から抜ける時「少し抵抗し、しかし強く抗うことなく、双方の了解のもとに、良心的に事が解決する」という表現力、ホントスバラシイ。
2022/05/05
めだか
サクランボは確かに横たわっている。可愛い。確かに動いて背伸びしそう。可愛い。相変わらず面白い。
2022/05/07
k
面白い。昔のやつを読んでみたい。
2023/06/10
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