フルスロットル トラブル・イン・マインドI (文春文庫)
フルスロットル トラブル・イン・マインドI (文春文庫) / 感想・レビュー
starbro
ジェフリー・ディーヴァーは、新作をコンスタントに読んでいる作家です。本書は、著者の第三短編集の前半でした。 オススメは、表題作の『フルスロットル』&『三十秒』です。続いて後半の『死亡告示』へ。トータルの感想は全二巻読了後に。 https://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784167918699
2022/06/22
Tetchy
原書及び邦訳共に8年ぶりの刊行の第3短編集はシリーズのオールスターキャスト総出演となった。これまで私はそれぞれの短編集で“どんでん返し12連発”と謳い文句を書いてきたが、今回もその例に漏れない。今回は前半部の6編のみだが、もちろん全てにどんでん返しがある。そのいずれもが“騙し”のテクニックに関するものであるのが興味深い。つまり手品のトリックを見ているかのようなのだ。本書では親切の押し売り状態の親子が次第に老婦人の家と資産を乗っ取っていく恐怖を描いた「ゲーム」が実に面白く読めた。後半も大いに期待したい。
2023/08/28
KAZOO
ディーヴァーの短編集を文庫本2冊の分冊で出版されました。いつもながら楽しませてくれます。このⅠには5つの短編が収められています。最初のキャサリン・ダンスの話も彼女が手こずる犯人をどのようにして騙し返したのか最後にやはり大逆転です。また金持の老女が騙されて財産をとられる話もかわいそうという気持ちであまり読み進めなかったのですが最後まで我慢して読んだ甲斐がありました。Ⅱの方の4作品も楽しみです。
2022/05/21
future4227
ディーヴァーの3作目の短編集の上巻。新刊なのになんと刊行されたのは8年前。昨年発売の『オクトーバーリスト』に至っては10年前の作品だそうだ。ちょっと翻訳遅すぎでしょ。とはいえ、内容は期待通りの面白さ。おなじみのキャサリン・ダンスやリンカーン・ライムも登場し、短編(中編)ということを全く感じさせないボリーミーなストーリーと緊迫感。もちろんどんでん返しも。善を悪に、悪を善に、という大転換ストーリーがディーヴァーの短編の醍醐味でもある。
2022/08/14
ひさか
2014年3月刊のTrouble in Mindの翻訳を2分冊化しての1冊目を2022年4月文春文庫から刊行。フルスロットル、ゲーム、バンプ、教科書どおりの犯罪、パラダイス、三十秒、の6つの短編。リンカーン・ライムも健在。ダンスが登場するフルスロットルが少しひっぱり過ぎの感があるも、ラストが楽しい。
2022/07/21
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