偽りの捜査線 警察小説アンソロジー (文春文庫 と 24-70)
偽りの捜査線 警察小説アンソロジー (文春文庫 と 24-70) / 感想・レビュー
いつでも母さん
お初の作家さんもいるけれど、どうです?この7名の豪華ラインナップは!堂場さんの若い頃のガンさんや、今野さんは公安の使える男・伊藤君に会わせてくれて嬉しい。長岡さんは短編でもさすがです。あぁ、こんなアンソロジーは大好きだ!
2022/06/24
KAZOO
7人の作家による題名通りのちょっとひねった警察ものです。最初に誉田さんのこの公安の作品が来てしまうともったいない気がします。まあ警察犬が出てくる次の作品も今までにないもので楽しめます。私は堂場さんの超記憶力のいい岩倉の若かりし頃の作品がやはり印象に残りました。今野さんの作品も短いのですが公安刑事のお手本のような人物が出てきます。
2022/07/25
モルク
警察小説の名手7人によるアンソロジー。短編ではあるが期待に違わず緻密で完成度が高い。誉田さんの「レイン」公安の男が殺人容疑の旧友の取り調べを、場違いなのになぜ…とてもよかった。長岡さんの「裏庭のある交番」百目鬼さんはそのまま黙っているのか。今野さんの「ニンジャ」倉島が助っ人に選んだのは目立たず誰の印象にも残らない男。その彼が思いがけない活躍を見せるその姿はまさに忍者。そしてこれは公安の倉島のシリーズだった。もうけものの一冊だった。
2023/10/23
タイ子
警察小説は任せろな作家さんたち7人によるアンソロジー。どれも未読作品なので新鮮で楽しめた。大門剛明さん「手綱を引く」優秀な警察犬と指導手の話。かつて警察犬の証明で逮捕した容疑者は冤罪ではなかったのか。再びの証拠調べをすることに…。ラストに思わずウルっとくる。興味深かったのは堂場さんの「手口」岩倉剛(ガンさん)が刑事としての初回の話。彼もそんな時があったんだなと感慨深いものが。遺体を見て吐き気を催すなんて今のガンさんからは信じられない話で(笑)長岡さんもさすがのラストのオチ。短編ながらどれも大いに堪能。
2022/07/10
のり
警察小説を7人の作家で構成した短編集。流石 警察小説の第一人者達だ。どれをとっても読み応え十分だ。その中でも「手綱を引く」と「手口」の岩倉のスピンオフは特に好みだった。
2023/04/30
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