フクロウ准教授の午睡 (文春文庫 い 106-2)
フクロウ准教授の午睡 (文春文庫 い 106-2) / 感想・レビュー
みっちゃん
新刊✨️と思ったら既刊の文庫改題ってやつだった。作者も大学の研究室でさぞや心労があったのでは、と推察するが研究者の先生達には、こんな気苦労なしにご自分の研究の邁進、後進の指導にあたってもらいたいものだ。全く違う案件が実は、ある計画の一部であり、しかもラスボスはあなたですか!という驚きはあったけど、お仕事小説というには生々しすぎるし、伊与原作品の中ではちょっと微妙だな、と思ってしまう…
2022/08/31
のり
地方国立大の学長選挙が迫る中、スペインからやって来た「袋井」准教授。陰でフクロウと呼ばれ、昼夜逆転の日々を送る彼は一体何者なのか?校内の様々なトラブルや選挙に絡んだ人物達の失脚等に絡みだす。野性的な洞察力と冴える頭脳。周りは右往左往するが、動じない胆力も併せ持つ。目をつけられたら狩られるしかない。
2022/12/26
となりのトウシロウ
地方国立大学で繰り広げられる学長選挙を巡る学内政争のお話。フクロウこと、袋井准教授は、昼間は居眠りをして無気力だが、夜になると動き出し、学内で蠢く怪しげな教授陣のスキャンダルを暴く。不気味なフクロウは一体誰?目的は?専任講師である吉川の視点で描かれるミステリー。伊与原新らしくアカデミックな内容があると思ったら政争に明け暮れる浅ましい先生達の姿があるだけ。読み易かったけど、少し面白さに欠けた部分あり。ラストに明かされる真相も意外ではあったけどやけにあっさり。
2023/08/12
こなな
アカデミックハラスメントから始まって大学の組織構造の問題、大学の中の政治の物語。スペインと日本を行き来する夜行性のフクロウ准教授が暗躍する。嗜好はシェリー酒。時差を利用して力を発揮させる。フクロウの生態としては渡りは行わないそうだから日本でのことは午睡のうちに終わらせたとのこと。ディプロマミル利用の狸たちをやっつけたりするわけである。天敵のいない猛禽類のフクロウだがカラスとは天敵といっていいほど仲が悪い。そのカラスも登場する。全国の若手研究者たちの願いが、届きますように。
2022/12/24
ポチ
大学内の人間関係のドロドロの作品。自分的にはハズレ作品でした。はやはり化学の話の方が面白く楽しい。
2022/07/23
感想・レビューをもっと見る