代表取締役アイドル (文春文庫 こ 47-1)
代表取締役アイドル (文春文庫 こ 47-1) / 感想・レビュー
H!deking
おー、トカジさんとか新堂さんみたいなエキセントリック系と思わせつつ、意外とちゃんとしたストーリー展開でした。こういうのもっと読みたかったなー
2024/03/24
よっち
握手会での凄惨な事件のトラウマでアイドル活動が続けられなくなっていた河野ささら。降って湧いたとある大企業からのオファーでまさかの社外取締役に就任する企業小説。運よく格安の量子ゲートを生み出しただけで、パワハラが横行し、社長の一声で何事も決まる前近代的な企業体質。それが崩壊するきっかけとなったあり得ない目標設定から、坂道を転げ落ちるような急展開は意外とそんなもんだよな…とも感じつつ、周囲に振り回されるささらが皮肉にも一番の常識人で、助力を得ながら会社を守ろうと奔走した彼女が迎えた結末はなかなか印象的でした。
2022/09/03
活字スキー
【おまえらにたて突く権利なんてないんや。勘違いしたらあかんで。会社は民主主義と違うんやで】2年前の今日、このユニバースから旅立ってしまったヤスミンを偲びつつ読了。表紙やあらすじでなんとなく読んでみたという一見さんや、「小林泰三といえばグロホラー」と思ってる初級者には期待外れかもしれないが、個人的には今までで一番ヤスミンを近く感じられて狂い悶えそうだった。これだから読書はやめられない。やっぱヤスミンめっちゃ好っきゃねん。ささらちゃんは推せる。
2022/11/23
nil
小林泰三が好きすぎること、彼の作品の出版がもうあまり望めないと思っていたこと、本作のネガティブなレビューをちらほら見かけてしまったことで、”刺さらなかったら悲しいので読まない”という選択肢を取って寝かせていた本作。好きな作品の新装版という最強回復アイテムを得たのでやっと手に取った。確かに小林泰三の作品に期待するものの多くは得られなかったが、JTCのダメな部分を濃度100倍にして更に氏の味付けでじっくりことこと煮込まれたような舞台や会話は最低最悪でニヤリとできる。マイルドなお仕事コメディとして面白く読んだ。
2024/01/21
RED FOX
「お前らにたてつく権利なんてないんや。勘違いしたらあかんで、会社は民主主義と違うんやで」ワンマン社長の無理難題な目標に従う役職者達が一番のホラー。
2023/10/24
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