夜の署長3 潜熱 (文春文庫 あ 74-3)
夜の署長3 潜熱 (文春文庫 あ 74-3) / 感想・レビュー
タイ子
シリーズ第3弾。今回は夜の署長こと下妻警部補の冴えた推理力が影を潜めていたような。歌舞伎町のホストが襲われる事件あり、ホストが入院している病院の理事長が銃撃されたり、一連の事件として読めるので面白い。万引きの常習犯の家庭の裏側に潜む夫婦愛が切ないような、哀しいような。こんな人生歩みたくないなぁ。ホストに月100万も200万も入れ上げる生活も理解できない世界だ。このシリーズ、定期的に読みたい。
2023/02/25
toshi
2023年の「夜の署長」シリーズ第3作。本作は女性警官である古城を語り手として、各短編が進んで行きます。横山秀夫氏、長岡弘樹氏と並ぶ警察短編小説の書き手であるだけに、起承転結が鮮やかに決まっており、物語も深みがあります。最後は全て、夜の署長こと下妻が持っていってしまうのですが、そこがまた憎めないところです。
2024/10/16
kei302
バックに付いている組の抗争絡みのホスト狩り、ドラッグストアで高級化粧品を万引き(手口が凄い)してキャバ嬢相手に売りさばく女、中国から来日するヒットマンなど、新宿歌舞伎町ってやっぱりイメージ通りなんやなあ…。下妻は脇に置いといて、古城&村上の女性刑事コンビが捜査するシリーズ第3弾は被疑者もほとんどが女性。何がきっかけで転落していったのかが曖昧にしか書いてない。読み手に委ねられている?
2023/03/28
米太郎
・サクサク読了・今回は歌舞伎町らしさが出てた気がする。・どれも身近にありそうな感じがした。
2023/02/08
drago @竜王戦観戦中。
新宿署刑事課・下妻”夜の署長”警部補と、その部下たちの活躍譚。連作短編4本。 ◆下妻警部補の妻がとある事件に巻き込まれて死亡し、その真犯人を追い詰めるという伏線が物語全体に敷かれているのだが、肝心の最初の事件が詳しく記述されないため、なんだか不完全燃焼で読み終わってしまった感じ。もったいない。 ◆ギリギリまで贅肉をそぎ落とした文章がカッコいいのだが、一方で省略しすぎてストーリーが繋がりにくい部分も散見された。一長一短あり。 ☆☆☆+
2023/03/13
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