蝦夷拾遺 たば風 (文春文庫 う 11-24)
蝦夷拾遺 たば風 (文春文庫 う 11-24) / 感想・レビュー
マツユキ
幕末から明治にかけての蝦夷、松前藩に因んだ短編集。熟年離婚とか(『恋文』)、藩主の奥方の護衛役の村娘たちとか(『血脈桜』)、見世物に出演する武家の娘とか(『黒百合』)、時代・歴史小説に詳しいわけじゃないけど、珍しい。地の文に読みづらさを感じましたが、方言もあり、セリフが生き生きとしていて、かっこいい。時代に翻弄されながら、自分を持って生きる男女の姿に感動しました。
2024/02/22
ケンサン
●たば風→幸四郎の悲運からまなとの縁談が破談に。最期に幸四郎がまなを救う●恋文→自分の意志とは反して刑部に嫁ぎ、夫の帰藩と共に離婚を決意するみく。息子に強制された恋文を通じて夫への想いに変化が…●錦衣帰郷→貧しい身の上から立身出世を果たした徳内の凱旋と茂右衛門との違和感?●柄杓星→幕末の混乱に引き裂かれる仙太郎と杉代。一夜の恋●血脈桜→主君光子に仕える、うめ、みる、等6人の女たちの数奇な運命…歳三がカッコいい!●黒百合→維新で翻弄される以登と千秋。時代の悪霊に飲み込まれるのは?◯解説→梶よう子さん。
2023/11/26
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