子ごころ親ごころ 藍千堂菓子噺 (文春文庫 た 98-5)
子ごころ親ごころ 藍千堂菓子噺 (文春文庫 た 98-5) / 感想・レビュー
初美マリン
思いっきりので人情話で、子供たち大人たちの思いやりがいっぱい。さすが時代小説の典型で心地よい読後感。
2023/10/23
タイ子
「藍千堂」の娘・さちにたった一人のともだちがいる。おとみちゃんという子はお母さんと二人で長屋暮らしをしていてさちは初めて家に招かれた。翌日、おとみちゃんのお母さんが再婚のため一人で好きな男の元に行ってしまった。娘がいては結婚のジャマになる、母が幸せになるためには私はいてはいけないんだ。それぞれの想いが交錯しながら、子供が成長していく姿、親が子供に対する愛情の深さを切実に描く今作。おとみちゃんの事があり、さちも自分の境遇を想い始める。自分たちを想い寄り添ってくれる大人たちが側にいれば幸せになるよ、きっと。
2024/04/24
雅
子供って大人が思っているよりもずっと大人ですね。一人前だと思って接しよう。
2023/12/09
真理そら
なんとなくお菓子屋の物語ではなくなってきてる気がする。お糸より影薄の幸次郎…なんだかなあ。
2023/07/09
天の川
子を思う以上に親を思いやる二人の子どもの心。自分のことより親の幸せを考え、自分の気持ちを押し殺す子どもたちが健気で…。家族とは何なのだろう。血のつながりが最優先なのだろうか?夫婦に血のつながりはないし、子どもだって血がつながっていなくても家族になれるはずで、さちもおとみもそのことを親以上にわかっていた。必要なのは互いを思う愛情で、二人はきっと幸せになるに違いないのだ。
2023/10/05
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