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タイムスリップ (文春文庫 ビジュアル版 60-46)

タイムスリップ (文春文庫 ビジュアル版 60-46)

タイムスリップ (文春文庫 ビジュアル版 60-46)

作家
山岸凉子
出版社
文藝春秋
発売日
1999-01-01
ISBN
9784168110498
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タイムスリップ (文春文庫 ビジュアル版 60-46) / 感想・レビュー

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あたびー

どれをとっても不穏な短編集。「天鳥船」世の中が面白くなくて自殺を図った少年。気がつくと骨折して布団に寝せられている。絶世の美少女に介護されながら徐々にその場の妖しさに気づいていく。「コスモス」表面上恐ろしいことは何一つ描かれていないのに、この恐ろしさはどうだろう…少年の喘息は母親の「心配」をキーワードに発症する。「八百比丘尼」お涼様が描くんだから、唯の不老不死の話ではありませぬ。「蜃気楼」家庭的な妻と我儘な愛人との両方をキープしときたい男。上手く立ち回っているはずとの思い込みは身を滅ぼしますな。

2023/06/15

リッツ

収録作品は過去に読んで、もう一度読みたいと思っていたものばかりで満足。怖いのは怪異だけでなく、それを引き寄せ、また引き起こす人の心の弱さや傲慢さ身勝手さ。歪みと亀裂に足をすくわれそうになる。

2017/11/26

青龍

図書館で見かけて借りたもの。雑誌掲載時など、半分くらい既読。「悪夢」がずっと心に残っていました。かつて、この図書館に少女漫画ファンの方が勤務していたようで、20年位前の文庫を中心に、山岸先生や坂田靖子先生のものが置いてあります。漫画家さんのセレクトがファンぽくて、親近感を持つ私です。

2019/12/14

ochatomo

自選作品集第7巻 表題作は作者が語る不思議体験 あるかもしれないとゾーッとする話6編 初出1979~1993年 1999刊

2021/11/11

袖崎いたる

コワイ話の自選集ということだけど、統一された怖さというよりかは怖さのバラエティが面白い作品集。表題作が一番最後に収められているということで、どんな奇特な物語がラストに飾られているのかと楽しみにしていたわけだが、その実、都市伝説などを知人の体験などから考えてみるという検証ものだったので拍子抜けした感がある。しかもその作品の感想も怖かったというより、タバコの購買意欲が上がるというもので、なんだかな、である。表題にすることの意味が、作者が一番読ませたいと思っているからなのかと仮定するなら、今いち納得いかない。

2015/12/24

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