ブルー・ロージス (文春文庫 ビジュアル版 60-47)
ブルー・ロージス (文春文庫 ビジュアル版 60-47) / 感想・レビュー
たまきら
表題の話だけでなく、短編がたくさん入っています。311があったあと、放射能におびえ様々な本を読みあさる夫にこの本に入っている「パエトーン」を読んでもらいました。「こんなにわかりやすいの初めて読んだ」と彼が驚いていたのを思い出します。
2017/06/30
うなぎ
再読。永遠に家に帰れなそうな「化野の…」は意味深の場面や謎が多すぎて怖い。でもきっと主人公は死んで気付いてない状態なんだろうなぁ。なんつー無限地獄なんだか。表題作は今の私に突き刺さりまくって救いのある話で良かった。美少女の異母妹を引き取る「星の素白き花束の」は、女独特の生臭さとか醜い感情がグサグサ刺さってしんどい。歳を重ねてから読むと更に深みを感じる。すごいなぁ。
2023/10/14
neimu
ちょっとミステリアスな表紙と、何が言いたいのか興味をそそられる題名。リアルタイムで読んできた古いファンにとっては、ああ、ビジュアル文庫のやりそうなことだなと思ったね。この本の中身は重い。軽く読み飛ばせるようなものではない。だから表紙に白い鳩なんか描いちゃって和らげているのかなと思ったりもするけれど、いやいや、なかなかに不気味な表紙でもある。山岸凉子が見せる心や時代のの深遠は、いつ読んでもドキッとさせられる。
2009/08/24
ochatomo
自選作品集第8巻 ホラーは「化野の…」だけ、他5編は現実風味で特に「パエトーン」は原発問題を詳しくレポートして驚かされた 「ブルー・ロージス」「銀壺・金鎖」は自立する女性を描いて好きな作品 初出1974~1991年 1999刊
2021/11/11
Shimaneko
『化野の…』が読みたくて購入。30年以上前の作品なのに、今読んでもやっぱりぞわぞわ怖い。山岸涼子のこの手の不条理ものって、なぜか時々むしょーに読みたくなるんだよねぇ。
2014/04/14
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