近代以前 (文春学藝ライブラリー 思想 1)
近代以前 (文春学藝ライブラリー 思想 1) / 感想・レビュー
中年サラリーマン
江藤淳!はじめて読んだし、内容もすべて理解できたわけではないけど他の作品も読みたいと思わせる人だ!
2013/11/04
Amano Ryota
予備知識が無く挑むにはやや難解でしたが、近代以前の文学史を研究することによって、日本とは何であるのか、日本人とは何なのか、そのルーツを探ろうとしていることが文章から滲み出ています。日本の文学が活発になるのは、外来の思想に圧迫された時、その不自由さから逃れる意思を原動力として、素晴らしい作品が生まれるという論旨は、目から鱗でした。現代の日本人が感じているであろう不安や不自由さというものも、形は変われども、先人も同じように抱えていたのだと思うと、心強い気持ちになります。
2014/01/11
ピラックマ
関ヶ原の戦い以後日本文学史には半世紀にも及ぶ空白が出現していると衝撃的な出だしで始まる。何かの本で引かれていてずっと読みたかった本。単行本がずっとプレ値で買いあぐねていた所、待望の文庫化、文春GJ。 前半延々と述べられる藤原惺窩~林羅山の朱子学的秩序の成立は予備知識が殆ど無いのでやや難解。後半の近松、西鶴、秋成と俄然面白くなってくる。これが文藝批評だなウン。
2013/11/21
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