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完本 ベストセラーの戦後史 (文春学藝ライブラリー 雑英 4)

完本 ベストセラーの戦後史 (文春学藝ライブラリー 雑英 4)

完本 ベストセラーの戦後史 (文春学藝ライブラリー 雑英 4)

作家
井上ひさし
出版社
文藝春秋
発売日
2014-02-20
ISBN
9784168130106
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完本 ベストセラーの戦後史 (文春学藝ライブラリー 雑英 4) / 感想・レビュー

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壱萬参仟縁

小川菊松『日米会話手帳』は戦後企画発行された出版物第1号。戦後最大のベストセラー本(14頁)。この小冊子は売れるべくして売れた(19頁)。清水幾多郎『論文の書き方』1959年(166頁~)。日本語の語順では重要なものが後に来るという指摘は衝撃(170頁)。岩田一男『英語に強くなる本』1961年(189頁~)。この次にアップしてみたい。 羽仁五郎『都市の論理』、梅棹忠夫『知的生産の技術』1969年(283頁~)。イザヤ・ベンダサン『日本人とユダヤ人』1971年(307頁~)。 

2014/11/01

たくのみ

マルクハーン、源氏鶏太、欽ドン。ベストセラーには、その時代を映す鏡であり、なにかしら学ぶものがあるのだ。北杜夫との仙台でのニアミスを匂わせる「青春記」の真相、山本宣治の発明した言葉で展開される「ベッドの上の男女平等」論を感じる井上さん。トピックスとして辛辣に批評される、「日本人とユダヤ人」「日本列島改造論」「欽ドン」「日本沈没」を井上ひさしはこう読むのかぁ、と深くうなづいた。田中角栄とナポレオン、ペンダサン氏の誤謬の指摘、「恍惚の人」戯曲化相談、こんなエピソードがあったと知ってまた、楽しめた。

2014/12/13

おい

単なるベストセラー本の紹介ではなく、当時の時代背景や筆者の生活、感情等に合わせ、本に対する紹介が記された本。 作者の膨大な読書量とユニークな考えに触れられる。 ★★★★

2014/05/14

いのふみ

各年1冊ずつベストセラーを取り上げ、当時の大状況を押さえたうえで、自身の状況もユーモア交え語りつつ、社会を批評しさらに日本人論まで到達する。その手腕に嘆息するばかりのエッセイ集。一見、国家におもねるようなことを書きながら、その実、皮肉で国を批判し、理想の為政や未来についてしっかり提言までしてしまう尾崎秀実のしたたかな書簡に喝采。

2021/08/11

mustang

本当に素晴らしい本。戦後の各年ベストセラーを紹介しながら、全体として日本の戦後史、風俗史を語っている。著者の博覧強記ぶりが発揮されていて圧倒される。ノストラダムスの罠を喝破しているところでは、長年の澱がとれた心地がした。

2014/05/05

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