私のマルクス (文春学藝ライブラリー)
私のマルクス (文春学藝ライブラリー) / 感想・レビュー
金吾
著者の高校・大学の自叙伝です。当時のものの考え方の変遷がよくわかります。学生運動は庇護された子供たちの革命ごっこだなと思います。
2024/03/11
kenitirokikuti
佐藤優の初期作のひとつ。2010年に文春文庫に入ってたが、新たに文春学藝ライブラリーへ。佐藤氏、62才になり、今年腎臓病のため透析を開始、そして前立腺がんのため前立腺を全摘出したそうな。妻からの腎臓移植を考えているそうな▲旧文庫版の中村うさぎによる解説が再録されているが、新文庫おまけの2010年に同志社で行った講演録があり、その中で中村が同志社卒で、バプテスト派の厳しいクリスチャン•ファミリーの生まれと触れていた。中村の『ゴクドーくん漫遊記外伝 聖マリア修道院の怪談』(1993)は覚えてるな。
2022/07/09
都人
著者の自叙伝(但し外務公務員試験に受かるまでの)である。本人は「両親に対する報告書」だといっている。p415。自叙伝にありがちな、自慢話の類いは一切無い。それにしても、私と比べて学問への取り組みの真剣さが凄い。
2022/11/13
Y.T.
あまりに重厚過ぎる。。。 佐藤優は『国家の罠』を大学時代に読んだことは覚えているが、内容は完全に忘れた感じ。 マルクスとキリスト教が(青年期の)著者の思考にとって、きわめて重要な意味を持っていたということは十分理解できた。 12章は『資本論』と「同志社の栞」の、13章はフロマートカの引用が急に鬼のように続いて、笑ってしまった。
2024/05/27
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