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虚構市立不条理中学校

虚構市立不条理中学校

虚構市立不条理中学校

作家
清水義範
出版社
徳間書店
発売日
1990-05-01
ISBN
9784191242364
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虚構市立不条理中学校 / 感想・レビュー

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とも

★★★★個人的には学校のセンセイという存在については全面否定であるわたしからすれば、その考えを全くフォローされる作品である。特にガキしか相手にしない社会的不適合者、のくだりなどは数十年言い続けてきたことで、個人的には真新しさはないものの上手く伝えてくれておりゴキゲンな一冊。引き続き、続編に入ります。

2016/07/04

ちさと

息子の通う中学校に清水さん扮する主人公がのりこみ、それぞれの教科の先生たちを論破したり「教育の檻」「教育の重み」を断ち切る、という長編小説です。教師の話にもなるほどねと納得されられる部分があり、でも主人公が教師を論破する部分は痛快でスカッとします。他の作品がめちゃくちゃおもしろいだけに、清水さんは短編もしくは中編の方が本領発揮できるかなーという読後感でした。コメディとして読むか、管理教育批判として読むか、読み手によって変わりそう。

2019/02/23

ヤギ郎

「物書きというのは恨みがましい人間」(132)かもしれない。サラリーマン生活を経て、職業作家となった主人公は、息子の通う中学校へ乗り込むことになった。主人公は教育大学を卒業し、教育実習も経験しているため、人よりも教育について関心があり、学校教育に関するエッセイや小説を発表している。学校という閉鎖的な空間の中で、まるで神格化した言説に対して、痛快な指摘をしていく。本書はフィクションなので、大げさに描かれているところもあるが、考えるきっかけになるだろう。果たして「教育の鎖」を断つことができるだろうか。

2022/03/21

鮎川まどか@AnxAn

教科の問題を突く第一部は軽いウォームアップ。教師と教育を描いた第二部から俄然面白くなる。 この本にムカっとする教師は多い事だろう(笑)。 傑作。

2011/10/12

kom

もらいもの。読んでいると、つい、評論なのか小説なのか読んでいてわからない感覚に陥る。作中に出てくるエッセイも含めて作者はフィクション、エンターテイメント、と主張しているから、笑って読み流すものなのかもしれないが。おかしな教師達のおかしな主張が、誇張はされているけど現実に通じるところがあるような気がして、つい怖くなってしまう。章の立て方が面白い。

2015/04/15

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