冬の電車
冬の電車 / 感想・レビュー
アツリン
淡い恋心、短い恋愛を描いた短編集です。こういう体験をしてみたい。
2017/09/17
ぼの
あとがきより「もうすぐ九月も終わる。今日は朝から雨だった。明日も雨だという。この雨がやんだら、きっと秋の青空が広がるだろう。一九九0年九月二十六日」十年前も天気の具合は同じ様だったのだと思った。文章書くのお上手ですね。でも、優柔不断な”僕”と何かに縛られている彼女という構図は、とても春樹さんに似ている。なんで僕はこんなにも定まらない設定なんだろ…。「ぼくは長明からただよう、人生への消極的な態度に魅せられていた。」雨の音に書かれているこの一文がとても好きになった。
2010/09/29
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