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さすらいエマノン

さすらいエマノン

さすらいエマノン

作家
梶尾真治
出版社
徳間書店
発売日
1992-01-31
ISBN
9784191247475
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さすらいエマノン / 感想・レビュー

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Tadashi_N

知りすぎることによる悲しみ。時を超えた存在。

2018/06/06

aiaimo`olelo

「no name」の逆さ綴りが主人公の名前。そんなエマノンシリーズの2作目。 名無しの権兵衛エマノンは、地球に生命が誕生してからの30億年もの時を記憶している少女。太古からの記憶は代々伝えられ、今もDNAにすり込まれ続けています。そんな権兵衛エマノンが旅で出会った人々と共にした出来事を描く短編集。今作は残留毒物、赤潮、森林破壊など自然災厄がテーマなのかな。1作目ほど入り込めなかったけど、権兵衛のさすらい旅は今後も追いかけたい。  あと、院長、患者を放置し過ぎ。10分も放置して1杯のセンブリ茶を飲むとか…

2022/04/23

くみ

今回は自然が一つのテーマのようだ。ブラジルの熱帯雨林、赤潮、Xパウダー、、この作品が発表されたのは90年代だが、今読むとこれらの問題がものすごくリアルに感じる。特に「まじろぎクリィーチャー」Xパウダーの話は強烈でやりきれない思いがした。そんな中でも「約束したから」と会いにいくエマノン。彼女が膨大な記憶のせいでさすらう日々でも、出会える人に出会うから、種を終わらせないのかな? そしてクールなエマノンが片付け上手だったり、料理が上手なのも、魅力のひとつ♪「つくる」ではなく「こさえる」のが、更に家庭的!

2018/05/31

たまご

多分むかーしに読んでるはず・・・.鶴田謙二のコミックのエマノンとタイトルごちゃまぜになってるですが,小説の「さすらい~」はSF短編集でした.人間の現在のあり方に警鐘を鳴らしている感じが,そして「はらほろひれ」が,この年代のSFという感じ.梶尾さん自身は,今のこの現代でエマノンを書くとしたら,どう書くのだろう.

2013/12/26

なー

エマノンシリーズの2作目。森林破壊や赤潮、X-パウダーの事など、描かれた当時にフィクションであったはずの事が、今は完全に現実の話で重い気分になりました。30年以上経って大して変わっていないどころか悪化してる部分もあって、私達は何をしてきたんだろう…とため息をついてしまいます。変わろうとしてる筈なのに、全然変わってないような気持ちなってしまった。ラスト2作でちょっと明るい気持ちにさせてくれるけれど。特に最後の章「いくたびザナハラード」には笑ってしまいました。カジオ貝印石油…(笑)

2023/01/24

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