’74日本SFベスト集成 74
’74日本SFベスト集成 74 / 感想・レビュー
小物M2
○眉村卓「屋上」○小松左京「夜が明けたら」○筒井康隆「佇むひと」○豊田有恒「渋滞」◎諸星大二郎「生物都市」○真城昭「砂漠の幽霊船」△星新一「有名」△かんべむさし「決戦・日本シリーズ」○田中光二「スフィンクスを殺せ」×石川喬司「夜のバス」○亜羅叉の沙「ミユキちゃん」○河野典生「トリケラトプス」○永井豪「真夜中の戦士」○半村良「フィックス」
2024/11/15
aki
70年代前半の前半は半村の復活(『石の血脈』の分厚さにびっくり)、荒巻のプロデビュー(処女作にしてベテラン感あり)、前半の後半は田中(「幻覚の地平線」の力量に仰天)、山田(『神狩り』は鮮烈。年齢の若さにびっくりした)、かんべ(ハチャメチャ感がよかった)といった大型新人の登場が印象に残った。田中、かんべの力量は、この巻に収録された「スフィンクスを殺せ」「決戦・日本シリーズ」からも伺える。巻末の解説で筒井は「以後は各年度版を翌年に出す」としていながら、結局、75年版が最後になってしまった。くやしいなあ。
2024/01/12
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