首都消失 上 (TOKUMA NOVELS)
首都消失 上 (TOKUMA NOVELS) / 感想・レビュー
aki
小松は、なんらかの障壁が生じて、ある地域が隔離される話が大好きで、短編「物体O(オー)」「アメリカの壁」(ネタバレごめん)など傑作が生まれている。「物体O」の長編化といってもいいかも。個人的には首都圏を覆った雲の正体のほうが気になったが、小松は首都が消えたという異常事態に遭遇したとき、日本は、どのように対処するかというシミュレーションを、ていねいに展開していく。「物体O」と同様、「学者を持ち上げ過ぎじゃない」と思わんでもないが、事態を客観的に見れる分、政治家よりマシかも。
2018/10/28
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