銀河英雄伝説 5 風雲篇 (TOKUMA NOVELS)
銀河英雄伝説 5 風雲篇 (TOKUMA NOVELS) / 感想・レビュー
えみ
もう完結でもいいのではないかというくらいの熱量を消費させて物語最大の転換期となる「バーミリオン会戦」が終焉した。興奮の戦闘、智略のぶつかり合い、信念の奪い合い…どれをとっても熱い展開だった。指揮官はどんな結果になろうとも、沢山の犠牲者、多くの屍の山を築いたことを、せめて自分事として捉えてほしいと願うばかり。遂にラインハルトとヤンの対面が実現。そこで2人は何を想いこの先に何を見据えているのか、相反するものが相互に溶け合い何を生むのか。今後の新たな展開に期待せずにはいられない。死でしか救われない孤独が不穏だ。
2022/06/18
geshi
ラインハルトとヤンの直接対決の巻。圧倒的な数と地の利でもって自由惑星同盟の領域を進む帝国軍、一方のヤンはイゼルローン要塞を放棄しゲリラ戦を続けながらラインハルトを引きずり出す。二人の戦いの行方は薄皮一枚で優勢となる側が反転し、一つの決断が全軍をも揺るがす、戦いのギリギリのダイナミズムが詰まっている。その終局は互いにとって苦々しいものであり、二人の会合で交わされる民主主義の限界の話は現代の我々にも耳が痛い。普通ならここで終わらせてもいいのに、まだ半分なんだから、凄いなぁ。
2018/03/19
MAEDA Toshiyuki まちかど読書会
ミュラーが、ヤンとラインハルトの間に割って入り、鉄壁ミュラーになるところが好きです^_^
2019/08/15
Mitsuru Umeda
学生時代に読んだものの再読。で、ようやく本編全10巻の折り返し地点。 出イゼルローン記(笑)とか、ヤンとラインハルトの全面対決とその後の会見とか、ローエングラム王朝の誕生とか。 この巻もいっぱいエピソードがあるけど、やっぱりヤンのフレデリカへのプロポーズが一番大好きなお話。 フレデリカのかなりわかりやすい返事にも気付かないヤンの鈍感ぶりがイイ。 でもこの2人、結婚しても最後まで子供はいなかったんだっけ。 結婚する前からヤルことはヤっていたラインハルトとは違いますw
2019/01/06
さとまる
再読。ここで描かれている帝国軍と同盟軍の決戦であるバーミリオン会戦については結果(あと一息でラインハルトを倒せるところで停戦命令がかかる)は憶えていたものの経過はまったくもって忘れていたので白紙の気分で楽しめた。この先「ジャムではなくママレードでもなく蜂蜜で」は覚えているけどそれまでの展開は当然のように忘れているので読むのが楽しみ。
2024/10/03
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