「紫の女(ひと)」殺人事件―長篇推理 (TOKUMA NOVELS)
「紫の女(ひと)」殺人事件―長篇推理 (TOKUMA NOVELS) / 感想・レビュー
しーやん
素晴らしい本に出合った。プロローグで事件の概要が書かれ、本編に入ると突然エッセイっぽくなるのに戸惑い。 しかしソレが登場人物の紹介へと繋がる。舞台は熱海と少しだけ京都宇治。熱海の事は知らないので情景が事実なのか架空なのか不明ですが宇治は現実に基づいているので同様だろう。 話は綿密に作り込まれた素晴らしい展開。文章は行動を説明するよりも会話だけで話がドンドンと進んで行く感じ。しかし、それだけで情景までも目に浮かぶ。 警部補と自称探偵が勝手に捜査を進めるが、中盤~ラストは読むのを止めるタイミングを見失うほど。
2018/10/25
ココアにんにく
1991年11月読了 発売後即購入
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