向田邦子・映画の手帖: 二十代の編集後記より
向田邦子・映画の手帖: 二十代の編集後記より / 感想・レビュー
Galilei
『さよならパリの二つの世代』この映画評論で、主人公を”三十代の女ざかり”と表現したのは、どこか思い当たる節でも。そしてヘアスタイルやアクセサリの話から、女優の歳と魅力へと展開。その動機は何なのか?邦子自身は、三十過ぎの行き遅れで叶わぬ不倫の最中だったからだろうか。それとも、友人たちは家庭をもち子育ての真っ最中のためか。この時代、三十を過ぎた女性は、家庭や社会とも地味な中年の道を歩んでいた。邦子は、洋画に鼓舞されたように、中年女性の魅力を朗々と語っている。「イイ女とは?」、邦子の永遠のテーマだったようだ。
2020/01/24
ミーコ
チャーミング。後半の映画からエッセンスを取り入れる話は今でも通用する。粋な人。
2014/06/19
ひこうきぐも
資料として他のエッセイとリンクしており親切で素晴らしい。
2011/06/12
レイモンド
今、私の中で、向田邦子さんが来ている! 映画も恋もファッションも知り尽くした語り口の文章を書いたのが、20代の時だったなんて。編集後記をまとめたものだが、その中に登場する作品の解説もついていて、思わずメモを取ったり。その後のエッセイや小説の中に登場する事柄が、既に編集後記に顔をのぞかせているのにも興味を持った。そして、向田さんのエッセイと関連本を図書館から借りてきた私。。。
2013/04/20
でおでお
失われかけていた雑誌「映画ストーリー」をすべて発掘し、整理し、後の作家・向田邦子につながるものが色々と発見できる楽しさを提供してくれた栗原氏、上野氏に感謝。
2010/09/17
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