静かな教授 (徳間文庫 146-3)
静かな教授 (徳間文庫 146-3) / 感想・レビュー
涼
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2018/06/23
MIRACLE
○。本書は倒叙形式で、犯人をあらかじめ読者に明かしたうえで、事件の解決を描いていく。面白いのは主人公たちも教授が犯人だとわかっていることだ。しかし犯行は偶然に頼っていて、どうやって殺したか、がわからない。そこで著者は教授夫人の克子の人物像を描くことで、相良教授がなぜ彼女を殺さなければならなかったか、どうやって殺したか、という事件の真相に迫っていく。一方、著者は本書に複数の男女を登場させて、夫婦のかたちを重層的に描いている点も上手い。とても凝った構成だが、ユーモアもあり、筆に余裕がある。
2011/03/22
まっちゃ
いわゆる、「可能性の殺人」を扱った倒叙推理小説。ちょっと地味な作風ながら、おもしろいのが揃ってますね、多岐川恭のミステリ。面白かったです。
2010/05/26
慧
★★
2001/09/30
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