虹の悲劇 (徳間文庫 153-2)
虹の悲劇 (徳間文庫 153-2) / 感想・レビュー
冬薔薇
迫力ある長崎おくんち祭りのさなか、事故が起きツアー客の中に死傷者が出た。一方、佐世保では主婦が叔母を殺す場面に釘付け。戦時中の強制連行強制労働を背景に描かれるサスペンス。戦争は人を狂わせ、人生も狂わす。未だに過去の傷は癒されない。書かれて数十年たっても古さを感じさせず重いものを受ける。
2013/08/02
こうてん
一見無関係の二つの事故事件が、後半繋がっていくさまは読み応え充分。皆川博子のこういった小説は初読だが、これはこれで良かった。ミステリーサスペンスも時代物も、海外物までいけちゃう皆川さんも凄い作家だなぁ。今月は少し読んでみよう!
2011/11/12
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