祖国よ友よ (徳間文庫 ふ 3-6)
祖国よ友よ (徳間文庫 ふ 3-6) / 感想・レビュー
drago @竜王戦観戦中。
船戸氏のデビュー2作目。短編4本。 ■1980年までの、世界各地の紛争事案を題材にしたアクション&ハードボイルド。 ■古い時代の話ではあるが、時代背景にリアリティがあるからこそ、小説の世界観をつかみやすいので、物語にすんなり入り込めるのが船戸作品の長所。 ■ただし、ひたすら破滅や悲劇に向かう話が多く、結末にもう少しヒネリが欲しかったかな。 ☆☆☆★★
2015/06/16
たーくん
再読→→→ナンジョウ伍長を射殺せよ。おれはランジェ少佐から、そう命じられた。ナンジョウには、内戦のコンゴで、命を助けられた恩があった。ナンジョウはマルセル軍曹を射殺して、逃走したのだ。フランス外人部隊での出来事だ。軍曹は少佐の弱みを握っていたらしい。そしてナンジョウの愛人は、おれが訪ねた直後に、犯罪組織に消された。事件は複雑な様相を呈してきた(表題作)。冒険アクション4篇を収録。
2018/10/02
Emkay
1980年。中編4作。船戸氏の小説家デビュー2作目ということだが、すでに文体もストーリーもスタイルが完成している。最初から生と死の境目にいるような主人公たちが、他愛もないが人間の本性むき出しの行動をとっていき、どんどん暴力と死へと突き進んでいく。この作品で題材になったのは「アフリカに派兵されたフランスの外国人部隊」「北アイルランド紛争」「インドネシアの民族独立紛争」「ドイツにおける欧州過激派」。この作品が書かれて30年以上たった今でも、未解決紛争地域ばかりということに驚く。
2013/12/28
takeshi3017
中短編集。 例によってすべてが過激な作品群。以下に詳しい感想があります。http://takeshi3017.chu.jp/file3/neta10116.html
さりぱぱ
★★☆☆☆
2009/11/29
感想・レビューをもっと見る