ラビリンス: 迷宮 (徳間文庫 222-1)
ラビリンス: 迷宮 (徳間文庫 222-1) / 感想・レビュー
うりぼう
人生は迷宮の中を行くがごとし。永久の命を得たものは、業火に焼かれる。神は弱く、リュイは強し。「昔、旧人類が、その文化の極みにいた頃、自殺症候群、という病気があった」心の病なのだ。甘えの産物とばっさり。これが、この小説の原点か?人生は、大変だけといいもんだよと体得する素子さんには、生きること大切にしない人が許せない。生きるために犠牲になった生き物に申し訳ない。ご先祖様に顔向けできない。21歳の作品は26歳で読み返すと恥ずかしい。今しか書けないものが残ることの素晴らしさ。このコメントも数年先には恥ずかしい。
2010/05/17
にゃんころ
再読。もう何年前になるかな。ファンタジーのようでSFで、実は哲学な感じ。哲学と言っても堅苦しくは無いし、文章が読みやすいのでオススメできると思います。サーラがあまりにも美化されすぎ感ありますが、流れ的には良しかな。続編は出ないだろうけど、なんとなく読んでみたい。
2010/05/13
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
蔵書 小学生に星へ行く船シリーズを紹介したら、懐かしくて読み返しました。
2020/10/18
星落秋風五丈原
私たちには、何かが足りない。まだ手に入れなければならないものがある…。男にも負けぬ、村一番の狩人サーラ。聡明で旺盛な好奇心をもつ、神官の娘トゥード。それぞれ、軍神ラーラと英知の神デュプロスを守護神に持ちながら、迷いととまどいの想いを抱く彼女たちに、過酷な運命が待ちかまえていた。六年に一度の生贄の儀—人を喰らう神に捧げられることとなったふたり。助かる道はあるのか。しかし、神のすむ"迷宮"で、彼女たちが出会ったのは、予想もしなかった『世界の真実』だった。
1982/08/24
ミド
夢中になって読んだのは中学生のときだったか。あの頃が読み頃だったのだろう。今読むと青臭く照れくさい。いつものあたし口調ではなく三人称で本格SFを目指している。物理的に迷宮で迷っているシーンは意外と少なくて、ほとんど精神的迷宮だった。30年前に描かれた未来技術にはまだ到達していない。核戦争で文明が崩壊後1000年も経っているのにこの生活レベル?現代でも奥地に住む少数民族の例もあるか。
2018/11/02
感想・レビューをもっと見る