面白くっても大丈夫 ウルトラ・ファイティング・エッセイ (徳間文庫)
面白くっても大丈夫 ウルトラ・ファイティング・エッセイ (徳間文庫) / 感想・レビュー
kokada_jnet
著者の初著作にして、当時流行の「昭和軽薄体」を代表する一作。内容はまったくなくて(というか、積極的に無内容にしている)、語り口の面白さ(??)だけで勝負している一冊だから、今、読むと、非常に厳しい。亀和田武に「カマトト的でつまらない」と、当時、批判されていたが、まさにそのとおり。
2020/03/21
けいちゃっぷ
作者は今なにしてるかねえ。
丰
Y-20
2004/01/11
新田五郎
1981年に刊行された書籍の1984年の文庫化。「面白主義」のもとに書かれている。このエッセイ集は積極的に無意味を書こうとしているのは間違いない。だが現在読むのはそこではなく、「無意味」と言いつつ著者が守ろうとした常識や倫理観は何だったかということ。「面白主義」と言ったって何でも笑い飛ばしていたわけではないのだ。その取捨選択、話の展開にこそ作者の(当時の)ポリシーが現れている。本書を読んで「昔はおおらかでしたねぇ」とか言って済ますのはもったいない。現代の価値観と引き比べてこそ、今読む意味がある
2022/11/20
感想・レビューをもっと見る