とうに涅槃をすぎて (徳間文庫 455-1)
とうに涅槃をすぎて (徳間文庫 455-1) / 感想・レビュー
A.T
20世紀も終わりころになって「19世紀に根っこがある教養文化」を引きずっている中、「広告」はそもそも大衆向けから始まったから20世紀文化だっていう「広告批評」掲載のエッセイから始まる清濁併呑本。早稲田文学掲載の「久生十蘭文学」を語る真面目な文学批評が良かった。男女のすれ違い、〝簡単な愛の論理”を踏み外した男の物語「奥の海」について。愚鈍に純愛を守れば女が愛してくれるものではないのが、人生の辛さだよ…と。人間失格で女の愛を得る男もいれば、だ。
2024/05/06
さかもと。
いちばん脂のってたころの橋本節が楽しめます
2013/01/23
丰
Y-20
2004/05/15
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