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おろしや国酔夢譚 (徳間文庫 い 22-1)

おろしや国酔夢譚 (徳間文庫 い 22-1)

おろしや国酔夢譚 (徳間文庫 い 22-1)

作家
井上靖
出版社
徳間書店
発売日
1991-12-01
ISBN
9784195993583
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おろしや国酔夢譚 (徳間文庫 い 22-1) / 感想・レビュー

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大阪魂

井上靖さんの記録小説!江戸後期1782年、伊勢から江戸に向かう最中に嵐で遭難した大黒屋光太夫達の乗った船・神昌丸、黒潮にのって流れ着いたのがアリューシャン列島のロシア領の島。日本に帰してもらうべく現地で毛皮集めてる役人に働きかけ、たらい回しにされまくりながら、出逢った学者ラックスマンたちの支援のもとペテルブルグまでロシアを横断、女帝エカテリーナの許可得て10年めにたった3人で帰国したって壮絶な物語。でも帰国後がやっぱ鎖国時代やなあって💦ロシア各地での圧倒的な自然と人間の闘いとか当時の国際状況、勉強なったー

2023/12/16

シン

思ったよりも、字が詰まっており、読むのに時間がかかりました。なかなか大変な苦労ねの上での帰国だったと思います。帰国後も自由の利かない状況で本当に帰国してよかったのかどうかといったところですが、作者の執筆後光太夫のことが描かれた書物が出てきて、実際はかなり自由に生活できたようです。他にもこのような漂流民を扱った作品を今後も読んでみたいと思います。

2014/01/12

ツネヒラ

18世紀末に乗り込んだ廻船が遭難し漂流の末ロシアにたどり着いた大黒屋光太夫とその一向の物語。大黒屋光太夫については何となく名前は知っている位の人物であったが、見知らぬ極寒の異国の土地で大変な苦労をした人物であることを知れた。大作家の作品だけあって状況の描写は非常に巧みで、読んでいて脳裏に18世紀のロシアの景色鮮明に浮かび上がるようだった。

2022/02/17

kemonoda

ずーっと読みたかったんですけどようやく古書で見つけました。漂流して大陸に辿り着いた江戸鎖国期の船頭大黒屋光太夫らが極寒のロシアでの10年弱の流浪の後、日本へ帰国する物語・・・光太夫の生涯については、みなもと太郎さんの漫画「風雲児たち」で既読で大好きなエピドードでしたが、井上靖さんの筆で読むとまた別の感動があります。「酔夢譚」とはよく名付けたなあと思います。お薦めの一冊。・・・「風雲児たち」また読みたいな。

2013/04/27

あきこま

タイトルは知っていたけど、おろしやってフィクションの国の話かと長年漠然と思っていたらロシアのことだった。乏しい物資で厳しい自然環境と対峙する話は面白いね。大陸を駆けるエイラみたいな。ロシアと日本の情報力の差に長年忘れていた西洋コンプレックスも思い出す感じ。そういえば私が小さい頃でもまだ外国の方がずっと進んでる気がしていたものだけど。

2012/09/17

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