夢幻漂流者 (徳間文庫 み 6-4 パステルシリーズ)
夢幻漂流者 (徳間文庫 み 6-4 パステルシリーズ) / 感想・レビュー
へくとぱすかる
夢の世界に魅せられて、しだいに取り込まれていく。誰でも一度はそんな空想に浸ったことがあるだろう。5つの短編で展開していく夢のイメージは白く透明であるが、霧が白い闇とも呼ばれるように、一種の「明るい」恐ろしさを秘めている。いつもの岬さん得意のギャグは少なく、清潔で静かな世界での恐怖感が、むしろ美しく広がる。ラストの話は都会的な哀愁をも漂わせていた。
2019/10/14
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