ホルスの映像表現 (アニメージュ文庫 F- 2)
ホルスの映像表現 (アニメージュ文庫 F- 2) / 感想・レビュー
ヒデキ
「高畑勲」展で、購入した本です。普段、書店で見かけないので購入しました。 わずか、1時間半にも満たない漫画映画に監督が、ぶつけた思いをわずかながら知ることが、出来ました 文章にまとめてあるとこちらも受け入れやすくなる感じがします 高畑監督以外の皆さんの思いも知りたいですね
2023/08/20
こうすけ
映像に興味のある人にとって、ホルスが崖を登って悪魔と対面するシーンの、カメラワークの解説だけで十分この本を買う価値があると思う。こんな風に全カットを様々な選択肢から検討していると考えると、映画はながら見できない。ヒロイン・ヒルダの心理描写もとても計算されていて、迷いの森の場面は絵だけでも十分感動的。まさに映像表現について知るための良書。
2020/11/24
ハンギ
高畑勲自身がホルスとその演出について語っている文庫本。いろいろ考えたのだろうし、映画のタームも結構出てくる。先行する作品が少なかった時代に劇画的とも言える、激しいキャラクターの動きや、多彩な演技や表情を獲得しようとした意図がうかがえる。必ずしもそれらが全て成功したわけではない、この作品は確かに日本のアニメの原点かも。
2014/08/15
あられ
再読 初めてホルスをみたのは、どこかの小学校の体育館で開かれた自主上映会だったと思う。衝撃的だったなあ…高畑さん亡くなられたのですよね…もっと、もっとつくってほしかったなあ。
2019/03/01
富士さん
高畑さんのモンタージュ理論についての考察は衝撃的でした。ちょうど、エヴァとけいおんを見比べて、1カットにはほとんど意味のないエヴァと繋がりを前提にしたけいおんの違いに触れた直後だったので、考えさせられること大です。富野さんがモンタージュ理論を強調されるのも高畑さんのような選択の自由が許されない演出環境にあったからと考えれば理解が容易ですし、その流れにあるエヴァがガリガリのモンタージュ作品なのも頷けます。それでは、けいおんはどうしてそうなったのか、と考えるのもおもしろいでしょう。さすが高畑さん、すごいです。
2013/04/11
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