風の谷のナウシカ 1 (アニメージュコミックスワイド判)
風の谷のナウシカ 1 (アニメージュコミックスワイド判) / 感想・レビュー
やすらぎ
悲哀や絶望の先でみんな泣いている。争えば争うほど滅びていく。憎しみが憎しみを生み腐敗していく。動植物が恐ろしいのではなく、土が汚れて苦しんでいるのである。胞子は美しいままである。追撃することが勝利とは限らず、敗走することで得るものもあるはずだが、人間はなぜ前に進もうとしてしまうのか。私たちはどうなるのだろう。十年、百年、千年と時が過ぎて、清らかでいられるのか。汚れの沼にはまり込んで、マスクをしても耐えられない世界を創り出してしまうのか。人間が人間世界の中で生きている限り、後者であろうか。希望の路を探そう。
2024/03/31
あきぽん
地上の大部分で菌類が発達していてマスクをつけないと生きていけない世界。新型コロナウィルスが蔓延していてマスクをつけないと外出できない今の世界と通じるものがあるような。映画も子供向きではないけれど、原作はさらに大人向きで深いな。
2021/02/02
ケイ
12月、尾上菊之助をナウシカ役、中村七之助をクシャナ役で、歌舞伎となる「ナウシカ」を新橋演舞場で鑑賞するための予習として。映画も観たことはなく、初めてナウシカにふれたこの一巻。マンガは読み慣れないので苦労した。登場人物たちの顔が判別出来ない。戦闘シーンは、どちらが優勢か分からなかった。撒き散らされる胞子から噴き出される毒に子も育たないディストピアの世界。皇女とも言うべきナウシカが、立ち向かう先は...。オームの存在理由や目的は何なのか、次々と読み進めたい。
2019/09/24
おたま
先日、映画版『風の谷のナウシカ』を観た。原作があるということで、読みたいものだと思っていたら、長女の旦那の兄が持っているということで拝借して読んでみた。第1巻の物語はだいたい映画の半分ぐらいまでを描いている。もともとアニメのクリエーターである宮崎駿の作品、一つ一つのコマの絵が極めて緻密に描かれている。それを見ているだけで、様々なことが伝わってくる。物語の世界も映画と比べると、非常に確固とした世界観で構築されており、映画では省略せざるを得なかったところまで、丁寧に描かれている。一大ファンタジーの開幕。
2020/07/28
Die-Go
日本の誇るアニメ映画の原作マンガ。風の谷に住まうナウシカは、裕福ではないながらも誇り高い民と共に生きる族長の娘だった。そんな彼女に戦乱の兆しが訪れる。映画も素晴らしかったのだけど、このマンガもなかなかのものです。★★★★☆
2020/07/25
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