白鳥異伝 上 (トクマ・ノベルズ Edge)
白鳥異伝 上 (トクマ・ノベルズ Edge) / 感想・レビュー
kaizen@名古屋de朝活読書会
勾玉三部作の第二話。 第一話に比べて、展開が厳しい。 神話を元に創作したお話らしいが、 神話の時代を描写するには、 これくらいでないと駄目なんだろうなと感じました。 分かり易い絵と、語りの多いわかりやすい文章で、難しい神話を平易に理解することができるかもしれません。
2009/04/20
おかむー
『空色勾玉』に連なるシリーズ二作目。さすがに上下巻のボリュームだけあって前作で少々物足りないところもあった登場人物の掘り下げがよくできてますな。序盤の展開は前作を踏襲するように見えて、風と光をまとって道を切り開く遠子と、血の呪縛に絡め取られ追い詰められてゆく小倶那の対照的な展開はかなり好みです。二部に入ってからはヒロイック(ヒロイニック?)ファンタジー的な仲間集めの冒険物語になってゆくのかな?さくさくとページの進む読みやすさで下巻も期待できそうです…表紙のイラストは不安だったけど(笑)。『よくできました』
2014/06/20
kagetrasama-aoi(葵・橘)
「白鳥異伝・上」三部作のニ作目の上巻。「空色勾玉」の続きだと思い込んでいたので、びっくりしました(初読時は)。でもこのタイトルでヤマトタケルの話だと察するべきでした(笑)。闇と輝の氏族の話はもう神話になっています。(天孫降臨の時代に擬せられていましたものね。)そして今作は景行天皇の時代、そしてそして “勾玉” がいよいよ物語の中心に!主人公の遠子、幼馴染の小俱那(小碓)、二人はどうなってしまうの⁉️古事記の大碓・小碓の話がどうアレンジされていくのか気になるところです。下巻へGO!です。
2023/08/11
藤月はな(灯れ松明の火)
J嬢から借りました。いつもありがとう><今回は倭武尊伝説をベースにした作品。心優しい小倶那に降り掛かる出生の秘密とそれに関わる思惑と彼の心に反する行動を行うとしかないということや遠子の心と覚悟が遣る瀬無かったです。それに対して大王や百襲姫達の自分勝手さは本当に大人気ないことよ。皇子からも残酷な心を聞かされた小倶那の心を想い、心が沈みました。倭武尊の伝説では大王は彼を疎んで征伐に行かせた説もありますが遠子と小倶那の二人が最も悲しい形で出会っては欲しくないです。
2012/04/25
ヒロ@いつも心に太陽を!
なんでもっと早く読まなかったんだ私っ(>□<*)!!!勾玉三部作を揃えていたにも関わらず『空色勾玉』を読んでから残りの作品を読まず本棚の飾りにしていたことを激しく後悔した。もうどっぷりはまったー!!どうしよう、やはり荻原先生の日本を舞台にしたファンタジーは面白すぎる!!!
2011/10/28
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