KADOKAWA Group

Facebook X(旧Twitter) LINE はてブ Instagram Pinterest

白鳥異伝 下 (トクマ・ノベルズ Edge)

白鳥異伝 下 (トクマ・ノベルズ Edge)

白鳥異伝 下 (トクマ・ノベルズ Edge)

作家
荻原規子
佐竹美保
出版社
徳間書店
発売日
2005-10-21
ISBN
9784198506841
amazonで購入する

白鳥異伝 下 (トクマ・ノベルズ Edge) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

おかむー

『たいへんよくできました』。うむお見事、読み進めるにつれ、避けようもなく悲劇になるか興醒めするような魔法展開ぐらいしか収めようがないものと予想したけれど、きっちりと納得ゆく結末は実によい。個人的には大王の絶望や孤独、百襲姫の偏愛や狂気、宿儺の屈折や末路を存分に掘り下げてほしかったところではあるのかなあるのかも(笑)。主人公ふたりはまぁある意味存分にやっておくれというベタ甘なのだけれど、なんといっても菅流の個性こそがこの作品のカラーといってもよいぐらいではなかろうか?むしろ菅流主役でスピンオフいけるだろと

2014/06/21

ヒロ@いつも心に太陽を!

最後まで読んでから表紙やカラーイラストを見るとその場面が思い出されて感慨深くなりちょっと泣きそう(;□;)!!もう本当に最後の最後まで遠子と小具那に試練が降りかかるから、「二人はきっと生きて幸せになれるはず、そうなってくれなきゃイヤだ!」と思いつつ最悪のことも考えてしまいページをめくる手が止められなかった。ああ、本当に面白かった。遠子はとても強いように思えるけれど、やはり普通の女の子だよ。人を愛したら誰もが遠子みたいな強さを発揮できると思う。久しぶりにぐいぐいと読まさせられる本と向かい合えて幸せだった!

2011/10/29

藤月はな(灯れ松明の火)

文学研究会所属の友人で京極作品同志のJ嬢から拝借。自分が女だったと気づく遠子に女子が一度は味わうであろう無力感とそれに対する不甲斐無さをまざまざと感じました。親は自分が愛しているからとして子供にも自分をそれ以上に想ってくれるよう、要求する。愛情は性質が悪い。それを断ち切るのには親と子という形から脱し、個人と個人とでぶつからなければならない。しかし、彼は帰ってきた。これから「タケル」となったもう一人の彼は史実通りになるのかと思うと少し、遣る瀬無いです。管流は一貫して遠子と小倶那を思い遣っていていい男でしたね

2012/05/13

kagetrasama-aoi(葵・橘)

「白鳥異伝・下」三部作の二作目の下巻。これぞファンタジーの大道の結末です、何度読んでも満足、満足です。小俱那をどうしてもヤマトタケルと重ねてしまうから、悲劇的な予感しかしないし。しかも母親百襲姫の妄執と言える程の愛情が重すぎるし。何気に遠子と嫁姑争いしていますし。そんな物語の中で小俱那と遠子の絆と二人の成長が感動的でした。そしてこの結末に持って行くなんて、作者さま凄すぎです。そして脇の人物も魅力的ですよね、七掬とか管流とか。脇が活躍する物語は絶対面白い!ですよね。

2023/08/12

はんみみ

ドラマチックに悲劇的に終わるものだと思ってたので中盤以降ちょっとダレつつ読んだけれど、各人みんな大人になる終り方にしみじみ。遠子がヒーローを目指すヒロインとしてちゃんとヒーローだったのは良かったな。このシリーズを勧めてくれた友人が、「各種とりどりの王子様を楽しめる」と、言っていたのがよく分かる。管流、いいわぁ(笑)

2016/04/23

感想・レビューをもっと見る