百舌姫事件 (TOKUMA NOVELS)
百舌姫事件 (TOKUMA NOVELS) / 感想・レビュー
秋製
探偵、野上英太郎とその助手の狩野俊介が住む街に、須黒魔術団という怪しげな手品師集団が興行にやってきた。野上の元に、依頼人として、街一番の規模の宝石店輝美堂店長が須黒魔術団のうわさを携えてやってきた。疑惑の須黒魔術団は街の住人すら知らない大昔の伝承である「百舌姫伝説」を演目に選んで招待公演をする。やがて「百舌姫伝説」を彷彿とさせる事件が起こる。最後のほうでの俊介のせりふ。「真実の輝きを手に入れるためには、痛みも一緒に引き受けなければならない」二人の、事件を隠された真実を見つけることに関わっていく為の覚悟。到
2012/10/19
ホームズ
表紙の絵も変わり挿絵も無くなってしまって寂しい限りです。7年もたつと・・・。でも久々にであった俊介や野上さん、高森警部、池田刑事は相変わらずでした(笑)事件そのものは最初の展開の面白さからいきなり失速してしまった感じが残念でした。このシリーズももっと出してくれると嬉しいですね~(笑)
2011/07/16
ソラ
【読メ登録以前読了作品】 内容(「BOOK」データベースより) 町に須黒魔術団がやってきた。宝飾店輝美堂の店長は「彼らが訪れた町では必ず宝石強盗が起きる」という噂に怯え、石神探偵事務所に相談に来る。魔術団は町に伝わる「百舌姫伝説」に材をとったショーを上演するが、後援の地元新聞・真実日報社からの圧力で取り止めになってしまう。そんな折、輝美堂からダイヤの指輪が盗まれた。さらに、商工会議所会頭の死体が自宅庭の木に串刺し状態で発見された。それは伝説の中の“百舌の早贄”を彷彿させるものだった。
2008/06/22
にゃんころ
魔術団と称する手品を中心とした劇団と、地元の人でもほとんど知らないような古い伝承が交じり合った、少し幻想的な雰囲気の事件でしたが、舞台に凝りすぎて事件そのものはいまひとつといった印象が。メインキャストが魔術団の濃いキャラクターに食われてしまった感じがします。
2009/05/22
ライムとザクロ
狩野俊介シリーズ14作目。百舌姫伝説として語り継がれる戦国時代の悲哀に満ちた話と、突然街にやってきた魔術師を名乗る怪しげな手品師たちの劇団が今回のストーリーの軸になる。本書から装画の方が変わり、挿絵が無くなって2段組、という具合に装いが新たに。野上さんをはじめ、キャラクター達は何の変わりもなく、文章もいつもの感じのはずなのに、読書中に受ける印象が以前までとは違った風になっていて、小説を読む時の媒体の重要さのようなものを再確認させられました。 7点/10
2011/10/27
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